第2話 アイツいちいちうざくね

ああ!クソったれだ!この世の中の一般人(以後軽蔑の念を込めてパンジーと呼ぶ)はなんだってあんな馬鹿なんだ!俺を理解できないクソどもが!脳みそつかって生きてんのかよこのクソが!ってことで今日も日記に俺の一日を記すことにする!誰も勝手にこの日記を読まないように!特にママ!



今日、俺は昨日俺の事を無視決めやがったヤツに文句を言いに行ってやった!クソッ!俺はヤツの席の前に立ちボソボソッと言葉を投げつけてやった!

「なんでお前昨日無視したんだよ.......」


沈黙が続く。


ヤツはまた無視しやがった!クッソ!なんて奴だ!クソ、クソ!もっかい言ってやる!


「なあ、おい?!なんでお前は昨日俺を無視したんだって聞いてんだよ!無視すんなよ!」


ヤツはここでようやく反応を示しやがった。クソ!今俺の存在に気づいたような顔をしがやって!


「いや、君、昨日私に話しかけてたの?その独り言っぽくボソボソっていう癖やめたら?英語の方がまだ聞き取りやすいんじゃない?お気に障ったらごめんなさい、謝るよ。」


なんなんだこいつは!!!これが人に対する態度なのかよ!全くふざけていやがる!俺に他に友達がいればこんなクソと喋ることなんてしないのに!しかもなんだその表情は!神経質そうに迷惑そうな顔をしやがって!お前が女じゃなければぶん殴ってやったのに!腹が立つ!俺は言い返してやった!


「まじうざいんだけど、いやまじむかつくわ、なんやねんお前本当、いやお前の耳が悪いんだろ俺悪くねえし、一体なんなん本当、まじで、」

ヤツは無反応!俺が何を言いたいかてんで分かっていないようだ!クソがァ!


「いやだから昨日移動教室があるなら教えてくれても良かったじゃんって言ってんの分かる?俺お前のせいで遅刻したじゃんお前俺の事変な目で見たじゃんお前が言ってくれれば遅刻しなかったの分かる?わかりますかこの怒り、もう本当にさ、分かってんの?」


「分からん」


ここまで人の神経逆なで出来る人間もそうそういないよ、俺の神経は犬の毛皮か?そんな簡単に逆なでしていいもんじゃねえんだよバカ!分かれよこれぐらいなんでわかんないのかな普通分かるだろ脳みそ動かせよバカ!このバカ!


「なんで私が貴方に言う必要があるわけ?私ら友達だったっけ」


クソクソクソクソクソ!それは言わない約束だろうが!なんでそういうことを平然と言っちゃうんだよ本当に!だからお前は友達が少ないんだよ!数少ない知人を大事にしろよマジで!クソあああ!ああああ!あ!あ!ああ!


「いやほら俺、友達いないから、君が言ってくれないと分からないから」


「君は面倒くさいメンヘラか?自分で事前に日程を誰かに聞いとけよ、バカかい?」


「だから!!!だからあ昨日お前に声をかけたのにお前は無視したんじゃん。」


ヤツは、あぁなるほどと言うと、まあ、人に気づいてもらわなきゃ何事も意味がないってことだよ。会話が終わったというように視線を俺から外した。(実際的にはファッキンクソ童貞コミュ障の僕はヤツと目を合わすこともできなかった訳だが。)


「話は終わってないから!お前だけじゃない、どうしてここの生徒たちは俺をこんなに厄介そうな目で見るんだよ?!俺はただ自分らしく生きているだけじゃん!ましてや僕なんて成績だってこの学校でトップなんだぜ?!こんな仕打ちは普通じゃない!」


彼女は深くため息をついて言った。

「そういうところなんじゃないの?」

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