第7話

何事もなく、週の終わり、金曜日。

たわいない話を休み時間にして時間が過ぎていく。


放課後になり、教室の扉の方から呼ばれた。

「隅木君、武人はもう帰ったの」

帰り支度をしている俺に駆け寄ってきた女子。

「いや、帰ってないと思いますよ。彼は部活だと思いますよ宮下先輩」

教室に残っているクラスメート達の視線が集まってメンタルが少しやられる。

一年の教室に先輩が来るのはあまりないことで好奇心があるのだろう。

「そうか、一緒に帰れないか」

落胆した表情をするがすぐに笑顔に戻り、

「また、来週ーね」

と教室を出ていった。

彼女は二年生の先輩で宮下唯(みやしたゆい)。一重で顔立ちも良くて艶々したロングヘアーの黒髪で胸も大きくてスタイルがいい。武人に告白したのだけどフラれても諦めずアプローチし続けている。武人の友人だからなのだと思うが仲良くしてくれる。

集まった視線がなくなり、帰る。

廊下を歩き、階段を下りて昇降口に着き靴に履き替える。

夜になったらフィーネちゃんの家に行って癒やされよう。

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