第6話

昼休み。

「行こう、こう君」

誘われ、武人と並んで廊下を歩く。

階段を上がり屋上の扉を開き、屋上に出る。心地いい風が体を抜けていく。空も晴れていていい。

ベンチに腰かけて、弁当箱を開けて食べ始める。

「吸血鬼に襲われなかったの」

「襲われそうになったけど大丈夫だった。話してみると面白いよ」

「そうなんだ。1度会ってみたいな」

玉子焼きを口に入れて言う武人に誘う。

「今日もフィーネちゃんに会いに行くけど武人もどう」

手を合わせ謝る武人。

「悪い。今日はバイトがあって、無理なんだ」

「そうか、いいよ。またね」

フィーネちゃんの話で盛り上がる。


午後の授業が終わり、武人が呼んだので一緒に帰ることにした。

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