第2話
翌日。
7時前に目覚めた俺は昨日会ったフィーネちゃんに会いたくて、ベッドから出て、顔を洗い外に出る支度をする。
リビングに向かい、飯を炊いて冷蔵庫にあるものでおかずを作り、食卓に運ぶ。
一時間後。
飯が炊けて茶碗によそい、残ったのでおにぎりを作り弁当箱に入れる。
朝食も食べ終え、家を出る。
フィーネちゃんの屋敷まで40分もかかる。100段ぐらいある石段を上った先にあり、木々におおわれている。
はぁはぁ。息切れてやっと石段を上りきり屋敷の扉を開ける。
「おじゃましまー」
キャーー
悲鳴が中から聞こえてきて、慌てて靴を脱ぎ、あがって悲鳴のした方に走る。
部屋の扉が少し開いていて中に入る。
「大丈夫ですか。フィーネちゃん」
悲鳴はフィーネちゃんではなくテレビからのものだった。
音量が大きい。
フィーネちゃんはソファーに座って頭を小さく、こくこくと縦に揺れていた。
可愛らしいなぁ、癒される寝顔だ。
フィーネちゃんの肩に触れて、起こす。
フィーネちゃんは静かに目を開け、小さな欠伸をして、
「昨日はありがとう」
と改めて感謝された。
「何故、君がうちにいるの」
「フィーネちゃんが可愛い...いや、気になっておじゃましました」
「そうか」
そのままテレビに視線を戻したフィーネちゃん。
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