第3話 1つ言葉で済む会話

hello!紳士淑女の皆様!英語かけるけど言えない系女子の葉山 華恵でぇす!とは言え私が書ける単語といえば、helloとeveryoneなんだけどね!さて、最近私が気づいたことがある。バカな私でも、学習能力はあるのだ。向上心があればきっと誰でもある。私が最近学んだこと。それは、1つ言葉で会話が済むということだ。

「華恵!」

そらきたよ、熊。

「これ見てよ!」

そう言って私に見せてきたのはある俳優の写真である。

「ねぇ、かっこよくない?!」

さぁ、これが私の必殺技だ!

「まじそれなぁ!」

うん、これで現代人の会話は全て済まされてしまう。熊は私の反応に満足したようでどこかへ行ってしまう。効果は最高である。すごい!私!

「ねぇ、あの先生キモくない?」

「まじそれなぁ!」


「え、あの人可愛いのね!」

「まじそれなぁ!」


今日1日で一番発した単語は「まじそれなぁ!」だな。よく考えたら熊としか話してない…なんかおかしいだろ…


「ねぇ、このあとコンビニ行かない?」

「まじそれなぁ!」

「……は?」

あ、聞いてないことばれてしまった……熊さん、私を捕食しようとしないでくださいね…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る