第2話 災厄

諸君!おはよう!もしくはこんにちわ。そして、こんばんわ!バカなJK、葉山 華恵である。バカとは一体何を指しているのだろうね?私はいつも不思議でならない。自分と比べてバカだといっているのだろうか?そうだとしたら、それは自分を守るための防衛反応なのだろう。そいつの周りには自分よりも頭のいいやつが多いのだろうな。と、言いたいところだが…

「華恵!」

今回も又してもきたよ。例のバカにしてくる子だ。え?名前はないのか?あるよ、一応。

その名もA子。え?雑い?じゃぁ、熊さんで。熊のようにずんぶりムックリだからね。

で、この熊さんは私に何の用だろうか。

「華恵!美術の宿題できた?」

「…出来たけど…」

熊さんは実に残念そうな顔をする。こいつ、性格も悪いわ。体系も悪いくせに…


美術の授業が始まり…今日はマインドマップを描く時間である。もっといいやつないのか?私はシャーペンを探す、も、そのシャーペンが見当たらない。待て、待て、待て、何でだ?さっきの時間まであっただろう……まさか…

授業を終えて、熊さんに聞く…

「ねぇ、私のシャーペン持ってたりする?」

「…うん、持ってるけど」

……なんだこいつ…持っていることが当たり前みたいな顔しやがって…この熊の方がよほどバカだったりする。ほんと、こいつ災厄だわ、存在が。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る