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眠れないかと思ったけど以外に人間って寝れるもんなんだなって今はゴブリンか!
「おはようございます。りんさん、シンシアさん」
「りん君、ナユナさん、おはよう」
私達はお互いにおはようの挨拶をしてから、ダンジョンで何が必要なのかを相談した。
「とりあえず、食料と水は大事だけど水はいざとなったら、私の魔法で出せるから、7日分……いや10日分の食料の方が優先ね」
「10日分って!ダンジョン攻略ってそんなにかかるんですか?!」
私はダンジョン攻略って1日か2日くらいで攻略できるのかと思ってたから思わずシンシアさんに聞いてしまった。
「流石に10日もダンジョンの中にはいないと思うけど、予備の為に10日分は必要かなって思ったの。私が前に攻略した時は5日くらいで攻略出来たけど、あの時はここのダンジョンは活性化してなかったから、今回はどのくらいかかるか、わからないのよね」
「シンシアさんってここのダンジョン攻略した事があったんですか!?知らなかった」
「ええ、活性化する前だけどね。ライカやあと他の仲間達とパーティを組んで攻略したわ、懐かしいわね。あの時は……ってそれよりも今回は活性化した、ダンジョンだから何があるかわからないから、食料は多めに持って行きましょう。下手をすると攻略目前で引き返さないと行けなくならないようにね」
シンシアさんってライカさんとここのダンジョン攻略した事があるんだ。
だから、あんなに親しい仲なんだ……って思っていたらシンシアさんが
「……今回の攻略はナユナさんが居るから、食料が携帯食料じゃなく、調理した物や新鮮な果物がダンジョンで……ジュルリ」
ボソッと独り言を言ってた……
もしや、シンシアさんも食いしん坊キャラなのか!?
「あのシンシアさん、わたしの空間魔法なら1ヶ月くらい新鮮な食料を入れてても腐らないので、もう少し多めに食料を持っていきませんか?」
とナユナが言った時シンシアさんの目がピカーンと光った。
「そうなの?!それじゃあ20日分持っていきましょうか。あっでもナユナさん、三人分の食料って入れられる?」
「そのくらいなら、大丈夫ですよ」
「それじゃあ、朝食を食べたら、街で食料と必要な物を買いましょうか。朝食もこの部屋に持ってきてもらうように言ってくるわね」
と言ってシンシアさんは部屋を出ていった……やっぱ
暫くするとシンシアさんが戻ってきた。
「うーん、やっぱり今回はダンジョンが活性化してるおかげで、ギルドが大賑わいだわ、だから、朝食が遅れるけどいいかしら、それとも外に食べに行く?」
「できれば仮面を外して食べたいので、ここがいいです」
「わたしもりんさんがここがいいって言ってるので、ここでいいですよ」
ナユナ~!やっぱりナユナはいい子だな~
「そうね。それじゃあ、ここでのんびり食べましょうか」
食べ終わったらすぐに外に出れるように私達は朝食が来る前に身支度をした。
暫くすると、朝食が来て私達はのんびりと朝食を食べた。
そう言えば、ダンジョンに行く買い物が終わったら、すぐにダンジョンに入るから、ダンジョンに入ったら何日間はダンジョンの中での食事だから、この朝食が外で食べる最後の食事かちゃんと味わって食べないとな。
そして、朝食を食べ終わった、私達は忘れ物がないか部屋をチェックして、部屋を出た。
◆◆◆
私達はダンジョンに入る為の登録をしに受け付けカウンターに向かった。
それにしても、本当にこのギルド賑わってるな、登録する為に列に並んでるけど、中々私たちの番が回ってこない、これって
「りん君、今、私の権力で何とかならないかなって思ったでしょう。まぁ言えば先に登録してくれるけど、ちゃんと並んでる人達を抜かすのはギルドマスターをしてる私としては、それは出来ないわ。だからちゃんと並んでましょう」
どうやら、シンシアさんに私が考えてる事はお見通しのようだった。
しょうがない、確かにちゃんと並んでる人達に悪いし、私もちゃんと並ぶか、あと少しで私達の番だしね。
「はい、登録しましたので、これで1年間ダンジョンにいつでも入れますよ、有効期限が切れましたら、また登録お願いしますね」
どうやら、登録しても1年間しか使えないみたいだ。
だから、こんなに並んでるのね。
「おっあれは!ナユナちゃんにそれとりんじゃないか!」
「おお!本当だ、久しぶりだな二人とも」
私達に声をかけて来たのは、なんとトーマさんとエジさんだった!
私とナユナは二人に挨拶をした。
「それと、シンシアさんも久しぶりだな」
「それとは余計よ、トーマ!二人もダンジョン攻略?」
「ああ、そうだよ。シンシアさん、今他の奴らとパーティを組んで攻略してるんだが、途中食料がきれたから1回戻ってきたんだよ」
この前、会った時に行くところがあるって言ってたのはここの事だったのかな。
それと、やっぱり食料は沢山持って行かないと、途中で引き返す事になるんだな。
「シンシアさんあんた達もダンジョン攻略に来たのかい?」
「そうよ」
「おお!だったら、俺達のパーティに入らないかナユナちゃんとシンシアさんが居ればダンジョン攻略もかなり楽になる」
「ごめんなさい、トーマ、今回は三人で攻略をしたいの」
「三人って事はりんも行くって事か?いくらシンシアさんが強いとはいえ、危なくないか、子供を連れていくのは」
そう言えば、私ってナユナの親戚の子って設定だったな。
そして、トーマさん私の身を案じてくれてる、いい人だな
「トーマさん、私も冒険者の端くれなので、大丈夫です!」
「お前、冒険者だったのか、りん!」
「トーマ、りん達にも何か事情があるんだろうから、そっとしといてやろ」
「そうだな、エジ……シンシアさんは大丈夫だろうけど二人とも気をつけてダンジョン攻略しろよ!」
「「はい!」」
私とナユナは元気いっぱいに返事をした!
「ちょっと、トーマ今のは聞き捨てならないけど、まぁ、トーマもエジも気をつけてね」
「おう!じゃあ俺達は仲間の所にもどるわ」
トーマさんがそう言ってトーマさんとエジさんは仲間の所に戻って行った。
それにしても、トーマさんとエジさんもシンシアさんと仲がいいんだな。
「シンシアさんってトーマさんとエジさんとも仲がいいんですね」
「あの二人ともよく昔パーティを組んでたのよ」
「そうなんですか、あっもしかしてあの二人もSランクなんですか?」
「いいえ、あの二人はBランクよ。でも二人ともAランクにとっくになれるのに、ずっとBランクのままなのよね。まぁ、Aランク以上になると面倒臭い依頼とか入ってくるから、Bランクのままの人が結構多いのよね」
へぇー、そんなギルド事情があるのか、面倒臭い依頼ってどんなのだろう?
「それじゃあ、二人とも登録もできたし、街に行って必要な物買いに行きましょう」
こうして、私達はギルドで必要な事を終わらせたのでギルドを出ようとした時に
「あら、誰かと思ったら、ヴェルザンディ教オタクのシンシアじゃない」
ん?ヴェルザンディ教オタク??
「くっ!そう言えば、ここのギルドマスターって今エリーナだったわね!」
……エリーナって誰?
私は今の状況についていけないのであった……
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