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やっぱり、私の感は当たってたみたいだ……どうやら、ここはオークの巣みたいだ。
アイザックさん達はオーク達に囲まれていた。
よく見るとナユナの事を悪く言ったルフラって人が倒れていた。
「りんさん、あそこにあの人達が居ます」
これは大ピンチだ、アイザックさん達が死んだら、私達はここで他のパーティが来るのを待ってないといけないじゃん、私はナユナに急いで、指示を出した。
「ナユナ、アイザックさん達の周りに居るオークを最大火力で倒して、私はアイザックさん達の所に援護しに行くから、あと魔力が無くなりそうになったら言ってね」
「はい!炎の渦よ」
ナユナの魔法でアイザックさんの周りに居る、オーク達は黒焦げになっていた……えぇ!ナユナの魔法、段々凄くなってないか!?
とりあえず私はナユナの魔法で倒しきれてないオークを地味に切り刻んだ。
アイザックさん達はナユナの魔法に驚いたのか声も出さないで呆然としてた。
あっ!アイザックさんの後ろに居たオークが、今にもアイザックさん殴りかかろうとしてたので私は
「あっ!やばい!避けてアイザックさん後ろにオークが……」
と大声で言ったが間に合わなくてアイザックさんはオークに殴り飛ばされた……
マジか頭を殴られてたけど、死んでないよね。死んでなかったら
「アイザックさん!大丈夫ですか!生きてますか!」
そうだ!こんな時こそ鑑定だ状態異常が見れるからね
「……鑑定」
アイザック
種族 人間 男
レベル 33
状態 疲労 気絶 軽傷 【アイアン】
弓技 身体能力
あんな殴られ方をしたのに軽傷ってもしかしたら超微妙バリアのおかげかな。
とりあえず、回復魔法掛けておくか、とくにルフラは魔力枯渇状態みたいだしね
「ヒール×3ついでにおまけで結界」
私が結界を張ったら周囲に淡い光が円状に光った。
これで、三人の安全も確保できたな。
あとはオーク達を狩るだけだな
「ひっ!カラスのお化け!」
誰がカラスのお化けだ!
どうやら、ルフラが気絶から目覚めたみたいだって言うか目覚めて最初の一言がカラスのお化けって。
そんなに私ってカラスっぽいか?
あっ!でも確かに仮面からローブまで黒いしクロも黒いから、カラスっぽいかも
まぁ、正体がバレてこのゴブリン野郎って言われるよりは正体を隠してカラスのお化けって言われた方がましか。
「ってよく見たら空間持ちの連れじゃない?!なんであんたがここにいるの!?」
助けたのに酷い言われようだな
「ルフラ、この人はもう少しで全滅しそうになった俺達を助けてくれたんだ……今まですまなかった。あと助けてくれてありがとう」
おや、私に敵意むき出しだった、ガイが素直に謝ってくれたぞ。
ちゃんと謝罪とお礼が言えるんだね、アイザックさんが言ってた通り普段は良い奴って言ってたけど、これが彼の素の姿なのかな?謝罪とお礼は受け取っておくか。
後々、道案内も頼むしね……
「りんさ~ん、その人たち大丈夫でしたか?」
ナユナが走って来て私達と合流した。
「うん、大丈夫だよ。アイザックさんは気絶してるけど回復魔法を使ったから、そのうち目が覚めると思う」
「そうでしたか、よかった」
「それじゃあ、この人達も無事だったみたいだし、オーク退治と行きますか、ナユナはこの人達と結界の中に居て、それで私が倒し損ねた、オークを魔法で倒してくれる。あと魔力がなくなったら言ったね」
「わかりました。りんさん気をつけて行ってください」
「助けてもらったんだ!俺達も手伝うぞ!」
「ええ、助けてもらったんだから、私も、もちろん手伝うわ」
ガイとルフラが手伝うと言ってくれたけど。
うーん、この人達が手伝うと私の倒す
あと、ナユナ今まで、一緒に戦ってくれたから、ナユナの強さが、わかるからいいんだけど、この人達の強さってどのくらいなのか、わからないし。
あと前衛のガイが邪魔になりそうなんだよね……だって今クロ、大剣なんだもん。
私ここに来てから、本格的に大剣を使い始またから、剣の間合いがわからないんだよね。
これで、間違ってガイを斬っちゃったら、アイザックさん達、道案内を絶対にしてくれないだろうし、下手をしたら、私達お尋ね者になっちゃうからね。
「いや、ここは私達が倒すから二人は休んでて、それじゃあナユナ、三人をよろしくね」
「はい」
「「…………」」
嫌な言い方になったけど、ナユナに援護してもらいながら、戦うのが一番楽なんだよね。
私が結界の中から出たらオーク達が一斉に攻撃を仕掛けてきた……
フッ、固まりできたってことは舞うように避けて斬ればいいだけ……そう私は舞姫の様に可憐に踊るように斬って行った。
《りん、今かっこいい感じに斬ってたって思ったでしょう、だけど、今のはただ回って斬っただけだよ》
おい、クロせっかく可憐に斬ってる風に見せてるのに、そんな事を言われたら急に恥ずかしくなったじゃないか……恥ずかしいから普通に斬るか
そんな物騒な事を思いながらオーク達を倒す私であった……
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