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あれから、奥に進んで行ったけど、今の所分かれ道に出会う事もなく順調に進んで行ってる。
これで、あいつらに追いつければいいんだけど中々会えない……
「ハァハァ……すみません。りんさん、ちょっとだけ休ませてください……」
どうやら、あいつらに会えない焦りで、無意識に急ぎ足で歩いてたみたいだ。
「ごめん、ナユナ、ちょっとあの人達に中々追いつけないから、無意識で急ぎ足になってた見たい、今、回復するね……ヒール」
「回復ありがとうございます。息も整えられたので大丈夫です。それにしても、りんさんもあんなに早く歩いてたのに、息切れしないなんて凄いですね」
そう言えば確かに、前の私なら、こんなに早く歩いたら息切れをしてたと思う。
うーん……これは、レベルが上がって身体能力も上がったおかげかな。
「多分レベルが上がったおかげだと思うよ。これからはナユナに合わせて歩くから、疲れたら言ったね」
「ありがとうございます。本当はわたしがりんさんに合わせないと行けないんですけど、合わせるとなると走らないと追いつけなくってすみません」
「え!私、そんなに早く歩いてたんだ、ちょっと早歩き程度だと思ってたよ。それじゃあ、ナユナのペースで歩くから行こうか」
「すみません、お願いします」
どうやら、私の身体能力は私が思ってたよりも上がってるみたいだ。
しばらく進んでいたら、オークの死体が点々と落ちていた。
「ここでも戦闘が合ったみたいだね」
「よく見ると、血がまだ乾いてないみたいみたいなので、さっきまであの人達はここで、戦ってたばっかりだと思います」
ナユナが調べてくれた結果ついさっきまで戦ってたって事がわかった、という事は、そろそろあいつらに会えるって事か
アイザックさん、私達と会った時はあの二人と私達の橋渡しをお願いします。
そんな事を祈りながら、私達は奥へと進んだけど……私はオーク達の死体を見て少し疑問が残った……
◆◆◆
「ガイ、オレが援護をするからその間にルフラを連れて逃げろ」
「アイザック!お前の矢も残り少ないだろ、だから俺が食い止めるから、ルフラを連れて逃げろ」
そうだ、こうなったのは俺のせいなんだ……あの時にさっさと引き返してれば、こんな事にはならなかったのに……
…………………………………………
………………………………
…………………
………
なにが助けに来ただ!Dランクの雑魚のくせにムカつくぜ!
だいたい、あのガキ最初に見た時から、気に入らなかったんだよな、フードを深く被り、顔を仮面で隠して格好つけてる所がスカした感じで気に入らね。
それにギルドでDランクのくせに他の格上パーティから、誘いが来てるのに回復持ちの後衛の癖に剣技も持っていて、あいつは自分が強いとでも思ってるのか断ってた所も気に食わね。
「……ガイ、ガイちょっと返事をしなさいよ!」
「おぉ……なんだよ!ルフラ」
「もう!話聞いてなかったでしょう!もう一度言うけど!これから、地上に戻るか、もう少しオークを狩るかどっちにするの?リーダーなんだから、ちゃんとしてよ」
どうやら、俺があのガキの事考えてたせいでルフラに怒られたようだ。
あんなガキの事なんかもうどうでもいいか、考えるだけ損っだな。
「悪かったよ、ルフラ今度はちゃんと聞く」
「じゃあ、どっちにするの?私的にはもう少しオークを狩りたいかな、なんかちょっと休んだら魔力も回復したみたいだし、疲れもとれたみたいだから」
確かに、俺もなんか身体が軽いんだよな、これはレベルが上がったかもしれないな。
「俺も、もうちょっと狩りたいんだが、アイザックお前はどうする?」
「オレもOKだよ。矢もまだ沢山あるしね」
「それじゃあ、もうちょっと奥に進んでオークを探しましょう。なんかあの空間持ちのハイエナに会ってムカムカしてたから、オークを狩ってストレス発散したいわ」
そう言えば、ルフラはあの空間持ちにライバル心むき出しにしてたな。
「ルフラ、あの子達のことハイエナって言うのやめろよな。失礼だぞ!さっきもそうだけど」
「な~に、アイザックってあんな感じの奴がタイプなの~だからさっきも庇ってたんだね」
「そんなんじゃないけどな。あぁでも、ルフラよりはタイプかもな」
「なにそれ~ちょっと聞いたガイ、アイザックって酷くない~」
はぁ、こいつらいつもこれだ、少しは気を引き締めてくれよな。
「お前ら、じゃれ合ってるのはいいけど。そろそろ行くぞ」
「ガイ!私はアイザックとじゃれ合ってないわよ」
「まぁ、そうだな、ルフラはガイとじゃれ合いたいのかもな」
「ちっちょっと!アイザック」
なんだ?ルフラの顔が急に真っ赤になったけど、熱でもあるのか?
「ルフラ顔が赤いぞ、体調が悪いなら、今日はこの辺で戻るか?」
「体調なんて悪くないわよ。も~う、ガイのバカ!」
「今のはガイが悪いかな……」
ルフラとアイザックが意味不明な事を言って先に進んで行った。
なんなだ、あいつらは……まぁ、いい俺も進むか
少し進んで行ったら、オークが1匹いたので、俺一人でオークを倒した。
「ガイ!やるじゃない。昨日は一人で倒せなかったのに今日は凄いわね!」
「まぁ、昨日はお前らに手伝って貰ったけど、今日はなんか調子がいいんだよな」
「私もよ。まだまだ魔力が余ってるわ。だから、もう少し先に進みましょう」
「オレも賛成、ガイとルフラが倒してくれるから、矢が結構余ってるんだよね」
「よし!じゃあもう少し進むか」
俺達は途中何匹かのオークを倒して進んで行った。
それにしても、オークが居たがさっきより数が増えてきてるな……8、9、10以上か
流石に、この数は俺達だけでは無理だな。
「ルフラ、アイザックあの数は俺達には無理だから、撤退しよう」
「わかった。まだ気が付かれてないから、静かにこの場から離れよう」
「わかったわ……きゃ!二人とも後ろを見て、私達オークに囲まれてるわ!」
クソやられた!数匹のオークを餌にして俺達をおびき出してたのか!
俺達は来た道に戻りたいが戻る道の方がオークの数が多いから、仕方なく前に居るオークを倒しながら前に前にと進んで行った!
「クソ!まさか、頭の悪いオークに騙されるとはな、ルフラ魔力は大丈夫か?」
「氷の矢よ……あと1回大技を出したら魔力枯渇になるわ」
ルフラが魔力枯渇になったら、ルフラを担いで戦うことになる、そん事など出来ないから、このままいくと全滅の可能性が……なにを弱気な事を考えてるんだ俺は……俺はリーダーなんだから、ちゃんとみんな無事に帰れる方法を考えないと
そんな事を考えていたら開けた場所に出れた!
よし!開けた場所なら、走って逃げれば………
「嘘だろ……」
俺達がたどり着いた場所はオークの巣だった……
「嘘でしょ……なんでオークの巣がここにあるの……」
「マジかよ。これじゃあ逃げる場所もないじゃないか」
二人は戦意喪失になりかけている……リーダーの俺が作戦を立てないと……
何かいい案が……よし!これしかないこれに賭けるしかない
「アイザック、ルフラ、巣の入口に戻ってルフラの最大火力で入口の奥に居る。オーク達を倒したら、アイザックはルフラが倒し損ねた、オークを倒してルフラを連れて逃げてくれ俺は後ろに居るオークを何とか食い止める」
「わかったわ!アイザック、フォローお願いね」
「OK、ルフラ……ガイ後ろは任せたからな」
「おう!」
俺達は作戦を実行した、まずルフラが最大火力の魔法を唱えた
「氷の槍達よ!」
ルフラの魔法で元の道に居るオーク達が串刺しになった!
よし!あとは俺が後ろを守り、アイザックが倒しきれてない敵を倒しながら進めばなんとか逃げ切れるだろう……
「嘘だろ……ルフラの魔法でほとんどのオークは倒れたと思ったのにまだこんなに居るのかよ!」
「……アイザック、もう一度魔法を使うわ……退いて……」
「バカ、もうお前は魔力枯渇しかけてるだろ!オレが先陣をきるから、少し休んでろ!」
「ルフラ俺達で逃げ道を作るから、走る体力を残す為に休んでろ」
「ガイ、アイザック、二人とも馬鹿なんだから、私が隙を作るから二人とも逃げてよ……氷の槍達よ……」
ルフラの魔法はさっきの威力よりも弱かったけど何匹かのオークを倒すことが出来たが、まだ沢山のオーク達が残っていた……そしてルフラは魔力枯渇になってしまい倒れてしまった……
「ガイ、オレが援護をするからその間にルフラを連れて逃げろ」
「アイザック!お前の矢も残り少ないだろ、だから俺が食い止めるから、ルフラを連れて逃げろ」
そうだ、こうなったのは俺のせいなんだ……あの時にさっさと引き返してれば、こんな事にはならなかったのに……
俺らが言い合っている間にもオーク達が仲間を呼んでどんどんと増えて行った……
そんな時に……
「りんさん、あそこにあの人達が居ます」
「ナユナ、アイザックさん達の周りに居るオークを最大火力で倒して私はアイザックさん達の所に援護しに行くから、あと魔力が無くなりそうになったら言ってね」
「はい!炎の渦よ」
空間持ちが魔法を唱えたら火柱が上がって俺達の周りに居たオーク達が黒焦げになった……
そして、あのガキが魔法で倒しきれなかったオーク達を大剣で素早くオーク達を細切れにした。
なんだよ……そのでたらめな強さは……
「あっ!やばい!避けてアイザックさん後ろにオークが……」
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