7
私達はナユナの大ぽかのおかげで、絶賛迷子中です……
まぁ、これは私もゲーム気分でいたのが悪いんだけどね。
少し進むとオーク達の死体があったって事は、この辺りであいつらに会ったのか。
「オークの死体があるって事はここが、あの人達と会った場所だね」
「確かに、耳も切られてますしあの人達が倒したオークですね。それじゃあ奥に進みましょうか」
「うん、あれから結構時間がたってるから、会えるかどうか、わからないけど進もう」
そう言えばあいつらと、別れてから、休憩したりして結構時間が経ったんだよね。
どのくらい時間が経ったんだろ、ナユナ時計を持ってたし聞いてみるか
「ナユナあれから、どのくらい時間が経ったか、わかる?」
「だいたいですけど、2~3時間くらい経ったと思います」
そうか、やっぱりそんなに経ってるか……
これは、あいつらに会える確率が低くなったかも
さらに進んで行くと……
今度は道が2つに分かれていた……
えぇ!これはどっちに進めばいいの!?
「ハハ、どうしようか……ナユナ」
思わず乾いた笑いが出てしまった。
「……分かれ道ですか、これは迷いますね。どうしましょうか」
こんな所で迷ってたら、あいつらに会えなくなる
そうだ!迷った時は古典的だけど、棒が倒れた方に進めばいいじゃん
ナユナに棒状の物がないか聞いてみるか
「こんな所で迷ってたら、あの人達に会える確率がどんどん低くなっちゃうから、ナユナここは、棒が倒れた方に進もう!何かいい感じの棒ってない?」
「えぇ!棒を倒した方に進むんですか!……でも確かに、こんな所で迷ってられませんね……簡単に倒せそうな棒は持ってないです、りんさんすみません」
ナユナなら、何か持ってるかと思ったけど無いのか
うーん、何かいい物はないかな……
あ!あるじゃん、いい感じの物が、私は背中に……
私は背中にくっついてるクロを棒代わりに使うをとしたら
《りん!もしかして、オイラの事を棒代わりにしようとしてる?!》
《いやぁ、ちょうどいい棒がないから、丁度いいかなって思って、クロお願いだから我らを導いてください》
と言って私はクロを倒した……がクロは倒れてくれなかった!
《何が導いてくださいだよ、オイラ仮にも神武だよ!そこら辺に落ちてる棒と一緒にしないでよ!》
《いやいや、こういう時こそ、神武様の出番でしょう、そこら辺の棒を倒しても、私達が行きたい場所なんかちゃんと示してくれないから、クロ~力を貸して!》
《も~う、しょうがないな。りんは、今回だけだからね!こういうのは》
クロは満更でもない感じに言った。
よし!この様子だと、次もこの手が使えそうだな。
《うんうん、ありがとうクロ、それじゃあ、さっそく導いてもらうよ》
私はクロを地面に立たせてクロを倒そうとしたら
「えぇ!りんさん、いいんですか!?黒金様をそういう使い方して」
「大丈夫だから、気にしないで……我らを導いてください」
ナユナを安心させる為に私は神に祈る感じ風に言ってクロを倒した。
倒した先は左側の道を指してた。
「それじゃあ、クロが導いてくれた道に行こうか」
「はい、黒金様が導いてくださった道なら安心ですね!流石、黒金様です!」
ナユナ、感動してるけど、実はただクロを倒しただけなんだけどね。
これで、あいつらが行った方向じゃなかったら、ナユナのクロへの信頼度が下がりそうだな。
その時はちゃんとクロのフォローしてあげないとな……
私はクロが指した方にあいつらが居ることを祈って左の道に進んだ。
しばらく進んで行くと何体かのオークの死体があったのでこっちの道であってたみたいだ。
よかった、これでナユナのクロにたいしての信頼度が下がらなくって
「オークの死体があるね。やっぱりあの人達はこっちの道に進んだみたいだね」
「そうですね。流石、黒金様のお導きです」
《エッヘン!どう凄いでしょう!オイラの力は》
おいクロ、さっきまで、嫌がってたのにナユナに崇められて、調子に乗ってるな。
まぁでも、私も半信半疑だったんだけど。
まさか、本当に正解の道にたどり着けるとは思ってもいなかったけど、結果オーライだね。
《凄いね。クロ、今度またこういう事があったら、お願いするよ》
《うん!任せてよ!》
チョロいな、クロはおだてれば、なんでもしてくれそうだな
さてと、戦ったあとがあるって事はあいつらの移動速度も遅くなってるだろうし、また分かれ道がなければ、追いつけるだろう。
「ここで戦闘があったって事はあの人達もしばらくここに居たってことですから、わたし達が急げば直ぐに会えそうですね」
ナユナも私と同じ考えをしてたみたいだ。
「そうだね、途中分かれ道がなければ直ぐに会えそうだね。それじゃあ、急いで行こうか」
こうして私達は希望を持って先へと進んで行った。
あいつらに会って、出口までの案内を断られたら、ナユナにお願いして、あいつらが回収出来なかった、オークの回収を手伝ってあげれば、いやでも出口に連れていってくれるでしょう……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます