鉱山オーク殲滅依頼

1


ついに鉱山に来た、私が思った事は鉱山て言うから、日の光が届かない暗い洞窟をイメージしてたけど。

ちゃんと照明があるから、少し先まで見えるけど、角を曲がる時にオークが出てきたら、怖いからナユナにもバリアを掛けておくか。


「……バリア」


私がバリアをナユナに使ったら、ナユナの体が一瞬だが眩しく光った……うっ!光で目が痛い……


「うっ……眩しい……何が起きたんですか?!」


どうやら、ナユナも眩しかったらしい、この魔法は今度、暗い所で使う時は目を瞑ってから使うっと。


「ごめん、ごめん、ナユナ、ナユナにもバリアを掛けたんだけど、まさかこんなに眩しくなるとは思わなかったんだ、本当にごめんね」


「いえいえ、突然光ったのでびっくりしましたけど、神聖魔法掛けてくれたんですね。ありがとうございます」


「うん、少し暗いし一応何が起こるかわからないしね……それにしても、さっきのは私もびっくりたよ。アハハ~」


「本当にびっくりしましたね。ウフフ~」


しばらく二人で大笑いをした。


「それじゃあ、笑い終わったし、探索再開しようか」


「そうですね」


私達は探索を再開した。


そう言えば……かなり鉱山の奥まで来たけど、誰とも会わないな。

入ったらすぐに鉱山で働いてる人とか今回の依頼を受けてる冒険者達に会うかと思ったんだけどな。


「不思議なんだけど、全然人と居ないね……私、鉱山で働いてる人とかと会うかと思ったんだけどさ、本当に誰とも会わないね」


「そう言えば、りんさんに言ってなかったですね。今この鉱山はオークが出て危ないので、閉鎖されてるんです。あと人に会わないのはこの鉱山って入口が沢山あるみたいでわたし達が入った入口は他の冒険者さんが入ってない入口なのかもしれないですね」


「そうなんだ、それにオークも見ないって事は私達もしかして、出遅れた!?」


これは、まずいぞ、私のオーク達経験値が根こそぎ他の冒険者達に狩られてしまう……

そんな事を思っていたら……ブヒブヒと獲物の鳴き声が聞こえた!


「ナユナ、奥にオークが居るっぽい!私が先に攻撃を仕掛けるからナユナは援護をお願い!私に魔法が当たりそうでも躊躇しないで撃つって」


私はナユナに指示を出した……けど奥にオークってダジャレ見たいだな……


「でも、りんさんに魔法を当てたら、怪我をしてしまいますよ「大丈夫!私にはバリアがあるから!」」


とサムズアップをしながら言った。


さてと、オーク共、大人しく私の経験値になりなさい!!


あんなに大声で話したのに、オーク達はまだ私たちの事に気づいてない、これはチャンスだ!と思い私はオークに向かって走り出して短剣クロで本当は首を狙いたかったけど、身長が足りないので足の腱を斬った!


「ブッボー!?」


間抜けな叫び声を上げて、足の腱を斬られたオークは立ってることが出来なくなり前のめりに倒れた瞬間、私はオークの背中にへばりつき首の頚動脈を斬った……!


頚動脈を斬ったため返り血を沢山浴びて不快だけど、これで1匹、倒した終わったあと2ひ……ドゴン!!という音と共に私は吹き飛ばされた……!


壁に激突して状況を見て把握出来たけど、仲間を殺されて怒ったオークが棍棒で私を思いっきり殴って吹き飛ばした見たいだ……まぁ、痛くないからいいけどね……さてとあと、2匹と思ったら……


「炎の渦よ!」


声がした後にオークがいた所から火柱が上がって……こんがりとオークの丸焼きが出来た……


「りんさーん……ハァハァ大丈夫で……す……か……」


とナユナ言った後、青白い顔したナユナは立ってるの辛いらしく蹲る感じに座り込んだ。

どうやら、ナユナがまた魔力枯渇をするくらいの魔法を使ったみたいだ。

私はナユナの所に行って回復魔法神聖魔法を唱えた。


「ヒール……こっちは大丈夫だけど、魔力使い切る程の魔法使わないでよ。心配しちゃうから」


私の魔法で魔力が戻ったのか、ナユナの顔色も元通りになった。


「りんさんが吹き飛ばされたので、早く助けないとって思ったら、私が使える一番威力がある魔法を使っちゃいました。すみません……逆に心配させちゃって」


「いや、いいよ。普通はあんな棍棒で殴り倒されたら、助けなきゃってなるよね。だから謝らないでよ。むしろ私が心配させちゃってごめんね」


「いえいえ、バリアがある事を忘れていて魔法を使って、余計な心配をかけてしまって、すみませんでした……」


「いやいや、こっちこそ、油断して吹き飛ばされたのに心配かけちゃってごめんね……」


「いえいえ…………」


「いやいや…………」


…………………………………………


…………………………………………………………


…………………………………………………………………………グゥー


「とりあえず、この話は終わりにして、ご飯にしようよ」


「そうですね。もうお昼過ぎですね。それじゃあご飯にしましょうか、朝買ったサンドイッチを出しますね」


ナユナが懐中時計を出して時間を確認しながら言った。


「りんさん、どうぞ」


サンドイッチと果物のジュースを渡してくれた。


「ありがとう、喉乾いてたんだよね」


喋りすぎて喉が乾いてたから、ゴクゴクとジュースを一気飲みをした

おぉ、このジュース冷蔵庫から出したばっかりみたいに冷えてる。


「ナユナの空間魔法ってやっぱり便利だね。ジュースが買った時みたいに冷えてるし、食料とかも新鮮なままなんでしょう?」


ナユナは空になったコップにまたジュースを入れながら


「ずっと新鮮なままじゃないですよ。レベルの高い空間魔法使いの人は数年単位のくらい亜空間の時間をゆっくりさせることが出来るらしいですけど、わたしの亜空間はせいぜい1週間くらいですよ」


「それでも、すごいと思うけどな」


サンドイッチを食べながらナユナに入れてもらったジュースを飲みながら私は言った。


「わたしなんかより、りんさんの方が凄いですよ。回復魔法で魔力回復ができるし、どんな攻撃も耐えられるバリアが張れてすごいですよ」


うーん、こう褒められると照れるね。

だけど、さっきのオーク戦の時にバリアがあったから棍棒で吹き飛ばされても、怪我もなく無事だったけど、バリアがなかったら、運が良くて大怪我、運が悪かったら死んでたよね。

これからは、油断しないで戦わないとな……


それにしても、なんか馬車でオークを倒した時より動きが良くなってきたのは、レベルが上がったのと剣技を覚えたからからかな……でも、動きが良くなっても、私ってリーチがないしクロが居ても今はクロ短剣だから一刀両断って出来ないんだよね。


うーん……よし!ここはクロを起こそう。

そして、元の大剣に戻ってもらう!


それじゃあ早速……


《クロ、起きて》


《…………ZZZ》


ダメだ!起きない、でももう一度


《クロ!起きて、起きてよ!》


《……ZZZZ……》


やっぱり起きない、なんだこのポンコツ剣は……


そして私はある事に気がついた!

私のバリアってオリハルコンみたいに硬くなってるんだよね。

……よし!決めたクロを殴って起こしてみるか!!

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