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急いで馬車に戻ったら火柱が出ていた所に焼け焦げたオークの死体が転がってた……その前にナユナが御者の人に肩を貸してもらって立っていた、ナユナの顔色が悪かった。


「ナユナ!大丈夫!?」


「あっ、りんさん大丈夫ですよ……ちょっと魔力使いすぎて魔力枯渇になっただけで……」


「おぉい!嬢ちゃん」


「なっナユナ!」


ナユナが気絶をしてしまった見たいで、御者の人が慌ててナユナの身体を支えた。


《ナユナ、さっきの火柱で魔力使い果たして魔力枯渇になっちゃた見たいだね 》


《クロ、魔力枯渇ってなに?ってクロ!起きてたんかい!!》


クロが起きたら、文句を言ってやろって思ってたのに、普通に話しかけちゃったよ。


《りんがあんなにうるさかったから、起きちゃったよ。だって本当にうるさかったんだよ。この豚やろとか、切り刻んで豚の餌にするとか、色々言ってたからさ 》


私はどうやら、興奮して汚い言葉を発してた見たいだ……これは反省ものだな。


《それで、さっきの続きだけど魔力枯渇ってね。魔力を限界まで使い果たした事を言うんだよ。魔力枯渇になると人によっては1日から1週間昏睡状態になるんだ》


《それって大変な事じゃん》


《でもね。りんが居るからすぐに治せるよ。前にも、りん、ナユナの魔力回復してあげてたじゃん 》


そう言えば、たしか……イノシシ茸の時に魔力が回復したって言ってたな。


《それじゃあ、早く治してあげないと》


私は倒れてるナユナの所に行った。


「おぉ、あんた!無事だったのか」


「はい、なんとかちょっと仲間を治すので、どいて貰えますか」


「おぉ……じゃあちょっと馬車の方に行ってくるわ、何か必要な物があったら言ってくれ」


と御者さんが言って馬車の方に歩いていった。


「それじゃあ、人も居なくなったかとだし……ヒール」


ナユナの身体が淡い光に包まれた、そしてすぐにナユナ目覚めた。


「あっ!りんさんが魔力枯渇治してくれたんですね。ありがとうございます」


「いいよ、ナユナもありがとうね。取りこぼしたオーク倒してくれて」


「いえいえ、でもやっぱり!りんさんは凄いですね。わたしは1匹を倒すのが限界なのにりんさんは1人で4匹も倒せたんですもの」


「おぉ!嬢ちゃん回復したのか、よかったな。あと二人ともありがとうな、馬車と乗客を守ってくれて」


御者さんがナユナの為にか毛布を持ってきてくれた。


「嬢ちゃん、もう大丈夫見たいだな、それじゃあこれは必要ない見たいだな」


「あの、すみません。わざわざ持ってきてくれたのに……」


「謝らなくていいよ。俺が勝手に持ってきただけだからな。それじゃあ、お二人さん馬車に乗ってくれよ。こんな場所にいつまでも居たら、またオークが来るかもしれないからな」


少し怯えながら御者さんは言った。

まぁあ、クロが目覚めた今なら、オークが何匹来ようが私には余裕だけどね!

ってなことを考えていら


「ちょっと待ってください。オークの死体を回収したいので、りんさんが倒したオークってあっちの方ですか?」


「おぉい、嬢ちゃん、回収したいって言ってるけど馬車に乗せるスペースはもうないぜ」


普通はそう思うよね……


「大丈夫です。わたし空間魔法が使えるので亜空間に入れればいいので」


「空間魔法って言うのはアイテムBOXみたいなものか?!凄いな嬢ちゃん、さすが冒険者だな!」


この世界アイテムBOXもあるんだ~いくらくらいするんだろ?あとでナユナに聞いてみよっと、買えそうな値段だったらナユナに頼んで買ってもらおうっと

そんな事を思っていたら、ナユナは焼け焦げたオークを回収していた。


「おぉ!すげぇな!空間魔法ってのは」


おじさん、わかります!私も最初に見た時は驚きましたもん!


「りんさん!他のオークも回収したいので場所教えてください!」


なんか、ナユナの目が怖いんだけど、前にイノシシ茸を狩った時の目だ……

もしかしてオークって高く売れるのかな?


「あっちだけど……私が倒したオークってかなりグロいよ……内蔵とかも出てるし」


そうなのだ、私が倒したオークたちってスプラッター状態なんだよね……

今の私はゴブリンだからなのかグロ耐久あるけど、あれは女の子に見せれるもんじゃないよ……


「りんさん、わたしこれでも冒険者なので、そのくらいは大丈夫ですよ!」


ええ!?本当にあれ見せてもいいの?!

まぁもし、ナユナがショックで気絶しちゃったら、魔法で起こしてさっさと馬車に戻ろ


「あ~結構凄いことに、なってますね。でも、このくらいだったら、平気ですよ」


と言いながら、ナユナはあっさりとオークを回収して行った。

どうやら、私の取り越し苦労だったみたい


「ナユナ、オークを回収するって事は、オークって高く売れるの?」


「はい!イノシシ茸と同じくらいの値段で売れますよ。なので回収しないと損をしちゃいますので、絶対に回収しないとダメですよ!!」


興奮状態でナユナは言った……やっぱりオークって高く売れるんだ。


「さてと、回収も終わったので馬車に戻りましょう」


「そうだね。またオークに襲われたら大変だよね……オークが!」


「そうですね……」


と私がちょっと軽いジョークを言ってみたけど滑ったみたいだ……言わなきゃよかった!



◆◆◆



「おかえり!無事でよかったよ。お二人さん、それじゃあ早く馬車に乗ってくだせ~他の乗客の皆さんも心配して待っててくださったので」


私達は慌てて、馬車に乗り込んだら


「二人ともありがとう!もしあんた達がいなかったら、俺ら死んでたよ」


「本当にありがとうございます」


「あとでお代は払います。本当にありがとうございました」


と乗客の人達がお礼を次々に言ってくれた。


「それじゃあ、出発するので座ってるくだせ~」


こうして私達はこの場を後にした。


「それにしてもあんた達、強いね!」


いきなり後ろの座席のおじさんが話しかけてきた。


「いえいえ、わたしなんか全然ですよ。やっとオークを1匹倒せるくらいですから」


「失礼だけど冒険者ランクはいくつか知らないが、本当に強いよ。あんた達は、オーク1匹倒すのにDランクが何人かいないと倒せないらしいからね」


オークってDランクが何人かいないと倒せないんだって事はDランクなのに魔力枯渇はしたけど、一撃でオークを倒せるナユナってやっぱり、結構強いんじゃないか!


「失礼だけど、お二人の冒険者ランク聞いてもいいかい?」


「まだわたしたち、Dランクなんですよ。たがらたまたま運良く倒せただけなんです……わたしは、でも!りんさんはすごく強いんですよ!一人でオークを4匹も倒せちゃうんですから!」


ナユナやめて~恥ずかしいし目立つから


「Dランクなのにそれはすごい、そんなに小さいのに強いって事は将来Aランク……いやSランクまで上り詰めそうだね!」


なんかめちゃくちゃおじさんに高い評価をしてもらったけど、私はそこまで強くないよ。

ただクロのおかげだからね、クロが居なかったら私ちょっと硬いサンドバッグだからね~


「いえいえ、流石にそこまで上り詰めませんよ」


「いやいや、りん君謙遜し過ぎだよ。俺はマラカイトで宿屋をやってるんだけどね。色々な冒険者を見てきたけどやっぱり強い奴はオーラが違うんだけどね。りん君からは強い奴らと同じオーラを感じるよ!」


え~……私ってそんなに強そうなオーラが出てるのか、まぁお世辞だろうけどそう言われると嬉しいな!


「そうだ!りん君達、冒険者って事は鉱山関係でここに来たんだろ?だったら、マラカイトに居る間はうちの宿に泊まりなよ。命を助けてくれたお礼に一番いい部屋を用意するからさ!もちろんお代は要らないからさ」


一番いい部屋!って事は……


「一番いい部屋って事はお風呂は付いてるんですか!?」


「もちろん、付いてるよ!どうだい泊まって行きなよ」


「はい、喜んで!!」


今私、オークの返り血を浴びて身体中カピカピなんだよね、血が乾いて、だから早く身体が洗える場所に行きたかったから、ちょうどよかった!

何より、タダでいい部屋に泊まれるしね~やっぱり人助けはするもんだね~

そんな事を思っていたら


「お客さん達、マラカイトに到着したよ」


おぉ!やっとマラカイトに着いた~!

早く、お風呂に入ってオーク返り血を洗い流したいわ~

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