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昨日は久しぶりお風呂と、久しぶりのベッドのおかげでよく眠れたな。

あ~もちょっと、ベッドの中に居たいけど、今日はマラカイトって街に行くから、早く起きないといけないんだよな……はっ!危ない二度寝するところだった!

このままじゃ、また二度寝しそうだから、私は勢いよく起きた!


隣のベッドを見たらもうナユナは起きてたみたいで、ベッドには居なかった。

顔でも洗いに行ったのかなって思っていたら、ナユナが洗面所から出てきたので


「おはよう。ナユナ、ベッドに居なかったからどこかに行ったのかと思ったけど、顔洗いに行ってたんだね」


「おはようございます。りんさん」


やっぱり、ナユナは顔を洗いに言ってたみたいだ。

私も早く顔を洗わないとな。


「私も顔洗ってくるね」


「はい、それじゃあ、わたしは先に食堂に行ってますね。朝の食堂は混むので」


「うん、お願い」


「はい、それでは」


ナユナが部屋を出ていくのを見送って、私は顔を洗いに行った。



◆◆◆



顔を洗って食堂に来てみたら、ナユナが言うように食堂は混んでた!

あれ?このギルドってこんなに人がいたの?昨日はトーマさんとエジさんとライカさんくらいしかいなかったのに……


「りんさん、こっちです!」


ナユナが端っこの席で私を呼びながら手招きをしてる


「朝の食堂ってこんなに混むだね。昨日はトーマさんとエジさんとライカさんくらいしか居なかったから、こんなに人が居てびっくりしたよ」


「だいたい朝はこんな感じですよ。お昼頃だとみんな受けてる依頼をこなしているので、お昼が一番食堂が空いてる時間なんですよ」


「そうなんだ。だから先に行って端っこの席を確保してくれたんだね。ありがとう」


「いえいえ、食事もいま来たところなんで、早く食べちゃいましょう」


「うん、それじゃあ「いただきます」」


私は仮面を少しずらして朝ごはんを食べた……うん!ここの食堂朝ごはんも美味しい~


私達が食後のお茶を飲んでると、シンシアさんが慌てて私たちの所に来た。


「あっ!まだ居てくれてよかった……りん君、ナユナさん」


「おはようございます。シンシアさん、どうしたんですか?そんなに慌てて」


「あっおはようございます。えっとですね……昨日ドタバタしていて忘れてたんですけど、魔物買取金を渡すのを忘れていたので、忘れないうちに伝えに来たんです」


「あっ、そうでした……わたしも忘れてました」


そう言えば、私も忘れてたな~


「お手数をかけますが、あとで受け付けカウンターに取りに来てください」


「わかりました」


そうだライカさんの事シンシアさんに聞かないと


「シンシアさん、ライカさんってまだギルドに居ますか?」


「ライカで……ライカさんですか?ライカさんなら今朝早くに森に行きましたよ」


今、ライカさんの事呼び捨てで呼ぼうとしたな……大変なんだな、受け付けとギルドマスターを両立させるのって……

そうか、ライカさんもう森に行っちゃったんだ、ダンジョンのこと聞きたかったんだけどな……


「それでは、私は受け付けに戻るので、あとでお金を受け取りに来てくださいね」


シンシアさんは来た時と同じく慌ただしく受け付けに戻って行った。



「それじゃあ、食後のお茶も飲み終わったし受け付けに行こうか」


「そうですね。それじゃあシンシアさん所に行きましょう」




◆◆◆




「シンシアさん、買取のお金もらいに来ました」


「ナユナさん、こちらが買取金、金貨5枚です」


「えっえっ!あの~シンシアさん、多すぎませんか?」


私はまだこの世界のお金の価値を知らないから、わからないけど……

どうやら、買取金額が多いみたいでナユナが混乱してるみたいだ


「いえいえ、ちゃんとした金額ですよ。内訳はイノシシ茸2匹で金貨1枚、うさぎゆきと薬草はまとめて銀貨1枚、あと、ゴブリン討伐30匹で金貨1枚と銀貨5枚、あとはゴブリンの巣の情報料はちょっとだけ色を付けました」


「それでも、多いすぎですよ~!」


「あとは、昨日の迷惑料も含めているので受け取ってください」


「お金は沢山あっても困らないし、受け取ろナユナ!」


「わかりました。シンシアさんありがとうございます」


「いえいえ、こちらこそ受け取って貰えてよかったです」


いやいや、シンシアさんこちらこそ、ありがとうだよ。

私的には昨日みたいな場所に泊まりたいからお金はあればあるほどいいしね!


「あと、りん君、ナユナさん、マラカイトにこれから行くんですよね!」


「はっはい」


シンシアさんの気迫が凄い……どうしたんだ、シンシアさん……ナユナなんかちょっとビビってるし


「マラカイトまでの乗合馬車を用意したので、馬車でマラカイトまで行ってきてください!」


「そっそれはちょっと「大丈夫です!お金は昨日のお詫びに私が払いますから!」」


「乗り合い馬車の時間も迫ってるので遠慮しないで行ってきてください!」


「えっええ!?」


「シンシアさん、馬車まで用意して頂いて、ありがとうございました」


ナユナが混乱してるので私がシンシアさんに応えた。


「いえいえ、もし困った事がおきましたら、私の名前をお使いください……あと、黒金様にもよろしくとお伝えくださいね」


「はい!わかりました。それじゃあ、時間も迫ってるみたいなので、私達は行きますね。本当になにからなにまで、ありがとうございました」


急いでシンシアさんお礼を行って私達は乗り合い馬車の場所まで急いで行った。



◆◆◆



乗り合い馬車の所まで来たら馬車の前に御者が居て


「おぉ!あんた達だなシンシアさんが言ってた人は、時間がないからさっさと乗っちゃってくれ」


急かされて私達は急いで馬車に乗った……なんか疲れた……



「それじゃあ、最後の客も乗ったことだし。出発するぞ!」


御者がムチで馬のお尻を叩いたら馬車が走り出した……


「なんか得をしたけど、ちょっと疲れたね……」


「そうですね。朝からバタバタしてましたもんね……でも、馬車に乗れたのでマラカイトまで半日くらいで着きますよ」


「そうか、歩いたら丸一日かかるって言ってたもんね……朝はバタバタしてたけど、これからは馬車の中でのんびり出来るね」


そう思うと、シンシアさん感謝だな……




それにしても、始まての街だったのに街を見回ることも出来なかったけど……でも、色々いと収穫があったな、ギルドマスターのシンシアさんの後ろ盾とSランクのライカさんの後ろ盾もゲットしたし!

いざとなったら、クロの威厳(笑)もあるね!

これでゴブリンから脱出できたらあとは、ウハウハだね……よし!ゴブリン脱出頑張るぞ!!

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