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私は驚きのあまり!!
「えっ、シンシアさん!今、暗殺って言いました!?」
「えっとですね……ヴェルザンディ教の教えでは、神聖魔法が使えるのは聖女だけと言われてます。そしてゴブリンやオークは罪人の生まれ変わりと言われています……なのでゴブリンのりん君が、神聖魔法を使えるとなると教えに矛盾ができてしまい、その矛盾を消すためにヴェルザンディ教は全勢力を使いりん君を消しにかかると思います」
ヴェルザンディ教やばいし怖い……でも最初にこの人たちにバレてよかった。
これがヴェルザンディ教だったら、私はいざとなれば野に帰ればいいけど(本当はやだけどね)、ナユナが危なかったな、ナユナは人間だから野に帰れないからね!!
私たちがシンシアさんの話で暗い雰囲気になっていたら、ライカさんが
「いや~本当にオレたちに見つかってよかったね。りんちゃん!」
うーん、さっきから気になってたんだけど、なんで君呼びから、ちゃん呼びになったんだろ?
「あの、どうでもいい事をかもしれないんですけど、ライカさん、何でいきなり私の事ちゃん呼びになったんですか?」
「だって、りんちゃん本当は聖女に生まれ変わるはずたったんでしょ~って事はだよ、女の子に産まれるはずだったんだからさ、女の子として扱ってあげないとさ~オレ女の子には優しくするタイプだからね~」
ライカさん、イケメンや!こんなゴブリンの姿をしてるのに女の子扱いしてくれるなんて、まさに紳士だわ!?
昔の私だったら惚れてるな、でも今はとくになんとも思わないけどね!
「そうか、ライカさんありがとうございます」
「う~んお礼より、りんちゃんが進化してかわいい女の子になれたらデートしてくれればいいから~」
「ライカ、今はそう言う冗談はいいから!これから、りん君の神聖魔法をどうするか、考えないと」
ライカさんチャラいけどイケメンな対応の仕方だわ
まぁ、冗談はさて置き、シンシアさんが言ってたように私のスキルの事だよね。
どうにかならないかなって考えてたらクロが
「うむ、スキルもステータスもりんが持ってる鑑定スキルで、少しだけ改竄できるぞ」
おい!クロまたかよ!
《 どういう事クロ!》
《 りん!みんなと話してる時は念話してこないでよ……でも、ごめん言い忘れちゃって》
《 わかったよ、今回だけだからね!許すのは》
《ありがとう!りん! 》
しょうがない、今回だけは許してあげとくか……ただし、次はないからね!クロ!
「それは、どう言う事ですか?!黒金様、鑑定スキルは女神より授かった真実の目とヴェルザンディ教の教えでは言われてます。それを改竄する事なんてさすがのりん君でも、不可能なのでは!?」
シンシアさん、さっきからヴェルザンディ教、ヴェルザンディ教って言ってるけど信者なのかなって思ってたら、ライカさんが横から
「りんちゃん、さっきからシンシアさんの事、不思議そうに見てるけど、シンシアさんってヴェルザンディ教の熱心な信者なんだよ」
とライカさんが教えてくれた。
そうか、だから私の正体がゴブリンって知ったからライカさんを使って殺そうとしたのか……女神に創られたクロが居てよかった。
クロが居なかったらもっと拗れてたなってそんな事より改竄の仕方だ!
「シンシアさん出来るかどうかわからないけど。やって見るよ、クロやり方を教えて」
「うむ、まずは種族を人間でもいいが、りんの肌はオーガに近い色をしているから、種族をオーガと念じるのだ」
えっ!それだけでいいの……念じれば改竄できるの~?もっと難しい事をするのかと思った。
とりあえずやって見るか、私はオーガ私はオーガ私はオーガ……結構念じたぞ、これでいけるかな
「シンシアさん、私のステータス変わった?」
「今見てみますね……鑑定……!変わってる!?種族がオーガになってます……」
おっ!どうやら、上手くいったみたいだね。
よし、私も見てみるか「鑑定」っと……
りん
種族 オーガ 男
レベル 5/25.
状態 快調 【オリハルコン】
神聖魔法+ 鑑定+ 進化
おぉ!種族がオーガに変わってるよ!そして相変わらず、シンプルなステータス……そして(オリハルコン)ってなんだ!?
シンシアさんはこの事に触れてないから(オリハルコン)は見えてないって事か……あとでクロでも聞くか……
「うむ、他も同じように念じるのだ」
とクロが言ったので念じて変えたステータスがこちら
りん
種族 オーガ 男
レベル 5/25.
状態 快調【オリハルコン】
回復魔法
見事にシンプルになったなってしみじみに思う。
そして謎の(オリハルコン)本当にこれなんなんだ?
「シンシアさん、ステータスこんな感じに改竄したけど、どうかな?」
「これなら……あっでも、りん君は身長が低いからオーガではなく種族を人間変えた方がいいかも、オーガは子供でも成人男性くらいの身長がありますし」
子供でも成人男性ってオーガってこの世界でもでかい設定なんだな……
「あの、だったら種族をハーフオーガにすればいいと思います。わたしの知り合いにもハーフオーガの子がいてその子は子供の時は人間の子供と同じくらいの身長でしたから」
とナユナが言ったそれに加えてライカさんも
「ナユナちゃん、ナイスアイデアだね!オレもそれがいいと思うよ」
「そうね。私も賛成だわ、それにオーガの魔法使いは余りいなのでエルフや人間とのハーフだったらいけると思うわ」
シンシアさんも同意したので
「それじゃあ、種族はハーフオーガにします」
と言うわけで私の改竄ステータスこうなった
りん
種族 ハーフオーガ 男
レベル 5
状態 快調【オリハルコン】
回復魔法
何度見てもシンプルだな
「これなら、自然だし他の街のギルドでも大丈夫だと思うわ」
「よかったですね。りんさん」
「それじゃあ、シンシアさん、りんちゃんのステータスも上手く改竄出来たし、せっかくだから、りんちゃんのギルドカードを作ってあげたら」
「そうですね。ギルドカードがあれば身分証にもなりますしね。ちょっと待っててくださいね。今作りますから」
え!いいの!そんな簡単に作っちゃって?!
と私が嬉しさと戸惑いでパニックなってる間にシンシアさんは速攻でギルドカードを作ってくれた。
「はい、りん君これが、あなたのギルドカードです」
シンシアさんが私に渡してくれたカードにはDランクと書かれてた!
「シンシアさんありがとうございますって!これDランクじゃないですか!?普通見習いはFランクですよね?!」
「いえいえ、りん君が見習いなんて、なんたってSランクのライカの攻撃を防いだり、黒金様と神聖魔法があるので本当はSランクを渡したいのですが、そんな事をしたら悪目立ちしてしまいますしね……で一番目立たないとしたら、Dランクになってしまったんですけど、いいですか……?」
「いえ、全然OKです。それにこれなら討伐依頼もできますし、シンシアさんありがとうございます」
「うん、よかったね。りんちゃん、でもりんちゃんは回復魔法使いだからこれからは大変かもね。頑張ってね~りんちゃん」
「えっ!回復魔法使いって大変なの?!」
「えっとですね。りんさん回復魔法が使える人はだいたいの人がヴェルザンディ教の僧侶になるんですよ。だから回復魔法が使える冒険者って少ないんです」
「それって微妙に悪目立ちしてない……?」
「「あっ!」」
「あはは~」
ナユナとシンシアさんは完全に忘れてたみたいだけどライカさんは分かってたみたいだね……まぁ、ステータスも改竄出来たしなんとかなるかな……あとは魔物を狩ってさっさと進化したいな。
そうなると、経験値が美味しい魔物かなライカさんならいい狩場知ってるかも、聞いてみるか
「ライカさん、手っ取り早く進化したいので、いい狩場って知ってますか?」
「また、ざっくりとした質問だね~」
「今なら、鉱石の街マラカイトかな~あそこ今、鉱山にオークの巣出来たみたいで大変らしいから」
マラカイトかクロの鞘を作るのに行こうとしてた街だし、よしその街で手っ取り早くオークを狩って進化するぞ!
ゴブリン30匹でレベル5になったから、ゴブリンより強そうなオークを狩ればすぐに進化できるでしょう。
「それじゃあ、マラカイトに行ってみます。ライカさんもマラカイトに来てくれるんですか?」
「ごめんね。オレはりんちゃんたちが、入った森にいってゴブリンの残党が居ないか調査しないといけないから、一緒に行けないんだよね」
「わかりました。マラカイトにはナユナと二人で行ってきます」
「りん君、ナユナさん今日はもう遅いから、今日はギルドの宿舎に泊まって、明日の朝にマラカイトに向かった方がいいですよ。ここから、マラカイトまでだと歩いて行くと丸一日くらいかかるから」
「わかりました。じゃあ宿舎をお借りしますね」
「ナユナも明日出発でいいよね」
「はい、今日は色々な事が合ったので正直に言いますと、結構疲れているんですよね。だから今日の夜はゆっくり寝て明日に備えたいです」
よし、今度はオーク狩りだ、オークで経験値を稼いでサクッと進化するぞ!
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