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斬られたけど、私は傷一つなく元気です!

危なかった!!そして、魔法使っておいてよかった。コーティングバリア!!

この前イノシシ茸に吹っ飛ばされて痛い思いをしたから常に掛けてるんだよね。

体をコーティングして守ってくれるバリア!

だけど、ナユナから貰った仮面が壊れちゃったよ……


「どういう事?!ライカ!あなた本気で斬ったわよね……やっぱり……あのスキルが……!」


「うん、一応本気で斬ったよ~シンシアさん、多分シンシアさんが言ってた、スキルじゃないかな?」


「どういう事ですか……?!シンシアさん、ライカさん……えっえっ?!」


みんな少しパニックになってるけど、これはギルドに来た時からバレてたのか、私の正体!?

そんな事を考えてたら……


《 う~むにゃむにゃ~なんかうるさいな~?》


《クロ、さっきまで静かだったのは寝てたの?!》


《うん、この鞘、意外にいいよ!すごく居心地がよかったから、寝ちゃったよ、オイラ!!》


どうやら、クロはいままで寝てたらしい!

気楽だなクロは!って言うか、この状況どうしよう!!


さて、この状況どうしようかなって思ってたら……


《 なんか、大変な事になってるね。りん》


《 なんでか知らないけど、私がゴブリンだって事バレてた見たいなんだよね》


《ここってさっき言ってた。ギルドって所? 》


《 そうだけど》


《そうか、それじゃあ、りんの正体がバレた理由がわかったよ。地上に来る前にこの世界の事をたまに見てたけど、ギルドにはね。鑑定スキルを持ってる人間がいるんだよ。多分あのエルフが鑑定スキルを持ってるね。じゃあ久しぶりにオイラの威厳をだすかな!》


へぇ~ギルドには最低一人は鑑定スキル持ちがいるのか……結構居るんだな鑑定スキル持ち……って!!ダメじゃんどの道ここでバレなくても、いつかはバレてたってことか!!

そして、クロが威厳(笑)を出すと言った時にクロのドヤ顔目に浮かんだ……


「どうします。シンシアさん?あのゴブリン。オレの攻撃が効かないみたいなんですけど」


「まさか、Sランクのライカの攻撃が効かないなんて……!?なら私の魔法で倒すまで!!」


えっ!ライカさんSランクなの!!完全に騙されたわ~!

そして、シンシアさんすごく物騒な事言ってるし!

そんな事を考えてたら、私のベルトに挿してた鞘から出たクロが威厳(笑)を発動させた……!


「剣を収めよ。人間とエルフよ!」


「剣が喋った!?喋る剣って事は魔剣の類!!」


あっ!シンシアさん、クロに言っちゃいけない一言、言ってしまった……


「ばっ……エルフの娘よ……我は魔剣の類ではない。我は女神が創りし剣、神武の黒金の神狼の剣ぞ!」


今クロ馬鹿者って言いそうになったけど、成長したね……!


「神武って、今は何処にあるかはわからない赤金の神龍の槍と、今はヴェルザンディ教にある白金の神鳥の杖だけのはず……そうよ……!私の鑑定スキルを使えば……!?かっ鑑定できない……?まさかヴェルザンディ教から伝わる、ノルンへの扉を開く最後の神武……」


なんか、こういう感じのシーンって漫画とかで見たことあるな~

まぁ、クロのおかげで呑気な事を思ってる私なんだけどね。


「シンシアさんが鑑定できないって事は本物って事かな?」


シンシアさんは何時ぞやのナユナ見たいにジャンピング土下座をした!!

流行ってるの!?この謝り方……?


「申し訳ございません。まさかこんな最果ての街に神武様が要らすなんて……」


「我は怒ってはおらん。顔を上げよ!エルフの娘よ……」


シンシアさんの顔が真っ青になってるけど、前のナユナ見たいになってるよ。

そして、ナユナの様子が気になったからナユナの方を覗いて見たら、相変わらず呆然としてた……たまに残念になるぞ……ナユナ!


「あっ……ありがとうございます。神武様」


「我の事は黒金で良い!」


クロ、黒金って名前気にったんだね


「ちょっと、質問いいですか。黒金様」


ライカさんがクロに話しかけてきた、この人堂々としてるな。

ナユナもシンシアさんもクロが神武だと知るとジャンピング土下座をしてるのにこの人は変わらないな、さすがSランク!


「うむ、許そう。話すがよい」


「ありがとうございます。何故そこにいるゴブリンは神聖魔法のスキルを持っているんですか……」


「うむ、それは……そこにいる。りんは本当は聖女として生まれ変わる予定だったのたが、女神の手違いでゴブリンとして生まれ変わってしまったのだ!」


はぁ~!!聖女に生まれ変わる予定って初耳なんだけどー!!

そして、他の三人の反応は……


「なるほど、だからだから、りんちゃんはオレの剣技が効かなかったんだ~!」


ライカさんは楽しそうに驚いていたし……あと、さっきまで君呼びだったのがちゃん呼びに変わってる!?


「なるほど!だからりんさんは神聖魔法を使えたんですね!さすがりんさんです!!」


ナユナはさっきまで呆然としてたのに、私を讃えだした。

これはちょっと恥ずかしいぞ……!


「わたわた私はなんて事をしてしまったんだろ……」


シンシアさんは顔を青くしながらワタワタしてた……あとでフォローしたあげよう……そんな事よりクロだ!!


《 ちょっと!クロどういう事、聖女なんて初耳なんだけど!》


《 あれ!?りんに言って無かったけ?》


《 聞いてないし!》


《クロ《りん!念話と普通の会話をしてるとごっちゃになちゃうから、念話で話しかけないで!ちゃんと今みんなに話すから!! 》》


クロに逆ギレされた!後で覚えてろよクロ!


「さっきの続きなのだか、りんはゴブリンに生まれ変わってしまったけれど、特別に女神が進化と言うシステムを作ってくれたので、これから、レベルを上げて進化をすれば人間に近い種族になれるようになる……なのでこれからはお前達の力を貸して欲しい……」


「わかりました。黒金様、私はりん様のお役に立てるように手助けをして行きます!」


めちゃくちゃシンシアさん気合入ってるな!なんかりん様って言われてるし、恥ずかしいので……


「シンシアさん、私に様なんて要らないので、さっきの呼び名のままでいいですから」


「いや、でもわかりました。りん君これから頑張ってできるだけ手助けしますね」


「はい、よろしくお願いします」


「じゃあ、オレもりんちゃんの役に立てるようにお手伝いさせてね~!」


この人は本当に軽いな、まぁこんな感じの方が楽だけどね。


「もちろん!これからも、わたしはりんさんのお手伝いしますからね!!」


「うん、これからもよろしくね」


とりあえず、頼れる仲間が増えてよかったー!


「でも、私みたいに鑑定スキル持ちが鑑定したら、りん君の正体がバレちゃいますね……それに神聖魔法は聖女の奇跡とも言われてます……もし、りん君が神聖魔法を使えるとヴェルザンディ教に知られたら暗殺されちゃいますね」



シンシアさんが爆弾発言を言った……

え~!!暗殺ってマジですか!?

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