継続は力なりというけれど……
「継続」というのは、僕が出来ないこと第1位になるものだと思います。ちなみに第2位は「ナスを食べることです」。小さい頃は触れることすら出来ないレベルでしたが、大人になった今でも、食べることが出来ません……。
天才たちの残した言葉を見てみると、けっこうあります。「努力」と「継続」に類する言葉。「もともとは天才では無かったけれど、努力を続けたことで人並以上になれた」みたいな言葉。1人の人が言っているだけではなく、たくさんの人がこのようなことを言っていることを考えると、ある程度正しいことなのかなと思います。
でも、これが難しい……。
健康のために運動をしようと決心するも、3日も続かず止めてしまう。
お金を無駄遣いしないように家計簿をつけようと、ノートなど買ってきて、結局1日ぐらいしか記録出来ない。もろもろ……。続かなかったことを挙げるとキリがありません……。
なんで続けることが出来ないのかなと考えることがあります。
1番最初に思いついたこと、それは「これを続けても本当に自分のためになるのかな?もっと他に良い方法があるのでは?」と考えてやめてしまう。それなのかな?
先が見えないことに対して努力を続けることは難しいです。「100経験値が貯まったらレベルが1上がります」と言われればモチベーションは保てますが、いったいいくら経験値を貯めればレベルが上がるのか分からなければ、経験値集めを頑張れるかなと考えます。たぶん、僕は無理でしょう。一生レベルが上がるか分からないのに頑張れない。だったら、レベルを上げないで良い方法を考えたりすると思います。レベル上げが攻略の一番の近道だと思いながら……。
さっき書いたことは綺麗な理由ですが(綺麗か?)、もっと良く自分の心の中を探ってみると、出てくる答えは「面倒くさいから」とか「しんどいから」という怠けや甘えみたいなものが見つかります。おそらく、こっちの方が答えに近いでしょう。
先が見えないこと、成果が出るか怪しいことを理由に続けないのは、続けない理由をつけてしんどいことから逃げよう、楽をしようという心の現れです。そんなことよりも、他の人がやって、道がはっきりと分かっている所を歩く方が楽です。 だって、ゴールが見えてる上に、そこに至るルートまで分かっている。歩く体力さえあれば誰でもたどり着ける。変な道に出てしまい戻ったり、荒れている土地を整地したり、そんな努力はしなくても良いです。
でも、誰かが歩いた道を歩いても、その誰かと同じ成果を得られるかと言ったらそうでもないです。だって、僕はただ人の作った道を歩いているだけですが、最初に道を作った人は「道を作る」という努力をやっています。道が出来るまでその努力を続けています。ただ歩くだけと、苦労して歩くのと、たどり着くゴールは同じでも身に着いたものは違います。
だから、僕は、道を作った人と同じ成果を得られず「この道は僕の望むものではない、間違いだ」と思い、別の道を探すのです。そうやって、人の作った道を歩いては同じ成果を得られず途中で歩くのを止めて別の道へ。次の道へ。次の道へ……。延々、別の道を探しちょっと歩いては「これは違う」と別の道へ。こんなことではいつまでたっても自分の望むことにたどり着けません。むしろ遠回りです。人の作った道でも歩き続ければ、ゴールのその先に行けるかもしれないのに。 ゴールはこれだと思い「そのゴールぐらいなら別の道のゴールの方が良い」と歩こうとしない。怠惰の極みですね。
そんなんじゃ、いつまで経っても人並になれず、仮になれたとしても人並です。でも、自分は人並以上になりたいという気持ちもあります。自分勝手ですね。
結局、人並み以上になりたいのなら、1つの道を決めて歩き続けるしかないかも知れません。例え、継続が出来ない人間でも、撤退を考えず歩き続けるしか。
最初に歩く道をちゃんと考えて、決めて、その道を歩き続ける。ひたすら歩き続ける。
この道は間違いかも知れない。もっと別の良い道があるかも知れない。この道を歩いても成果は上がらないかも知れない。色々思い浮かんでも、ひたすら歩き続ける。一生歩いて歩いて、やっと、何かが見えてくるのでしょう。それがもしかしたら天才たちの世界なのかも知れません。分かりませんが。そうすることは、なかなか難しいことなんですけどね。
「一生報われないとしても、小説を書き続ける気持ちはあるか。あるなら作家になりなさい」
少し前に観た、作家サリンジャーが主人公の映画に出てくるセリフです。これがまた僕の頭に浮かびます。
そうだよな。自分に言い訳しないで、ひたすら歩くこと、周りを見ずに、その先に与えられるものも考えずに、自分の決めた道を歩き続けること、それしかないよな。人生一つぐらい、自分で道を作ってみたいもの。暗黒へ通じる道だって良いじゃないか。それも立派な道だよ。
そう思う今日この頃です。
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