第50話 タブーな話。

私のエッセイにはたまーにしか夫は登場しません。


この理由については、

前作の【ソファーの上のパレード】でも

すこーし触れています。

最終的に愚痴になってしまうからと(笑)


そして、夫がこのエッセイを読んだ時に怒りそうとか(笑)


理由は、まぁ色々あります。


ちなみに、夫は仕事以外はほとんど家にいます。

いや、ほとんどではなく100%。

基本、週1の休みなので疲れているというのも

ありますが、週によっては4日くらい休みだったりしても、家にいます。


要は似たもの夫婦なんですね。


とはいえ、私は友人とは会います。

でも、夫は友人にも会いません。


昔は中学からの友人と飲み歩いていた夫。

私もたまーにそこに参加したりしていました。

それが結婚した途端、そういうのが面倒だと言って

行かなくなりました。

(恋人が出来ると出歩かなくなる人なのです)


お酒も本当は好きじゃないし、

シラフで話すことはないとか言って。

友人からの電話はほぼ無視。

昔もそういうところはありましたが、

今となっては本当に100%出ていません。


私からしたら、正直驚きます。

あんな話こんな話したくないの!?って。




そして、

それは、まだ息子が2歳くらいの頃。


真夜中に我が家のインターホンが鳴りました。


誰!?と思ってモニターを見ると、

私も知っている夫の一番仲の良い友人でした。


その日、その方の小学生になる甥が亡くなってしまって、かなり参っている様子でした。


息子が2歳の頃と言えば、

私は本当に育児に追われる毎日で

家の中はとっちらかっていたし、

今は断捨離して息子の部屋になった場所も

その頃は荷物だらけで、誰かを家に泊めるなんて

正直無理な状態でした。


けれど、夫はすぐさま

現・息子の部屋、

その頃は物置部屋の荷物を

隅に追いやり、(それでも散らかっている)

自分の布団を友人に持って行き

彼を家に泊める準備をしました。


正直、その友人と夫がどんな話をしたかは

分かりません。


私は朝ごはんだけでも用意しようと思って、

早起きしていると、夫がまだ寝ている時でしたが

夫の友人は私にお礼を言って帰って行きました。


何年も会っていなくても、

電話に出なくても、

本当に参った時に夫を頼ってくるんだ…

と思うと、こういうのが本当の友人なのかもしれないと私は思ったのでした。


それから数年後、ショッピングモールでその友人家族と偶然再会しました。


別れ際に、その友人は「お前電話出ろよな!」と

言うのに対して、夫はイエスともノーとも言わず

笑って手を振っていました。


私はその夫の姿を見て、

驚きつつも羨ましくも思いました。


だって、私は連絡を無視なんてし続けたら、

友人なんて1人もいなくなると思います。




ちなみに最後に1つだけ。


この話。

逆に私の友人が真夜中に訪ねてきた場合。

夫は100%嫌がって家に入れないと思います。


そんなことないでしょーと思った方。

甘いです。

嫌な事は絶対にしない、

それが夫なのです。



理不尽!!

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