第9話 確信

 山手通りを使って国道246号をくぐって代々木公園へ向った。

 

 代々木公園の駐車場に入り、空きスペースを探す。

 奥から二番目が空いていた。右にR32、左にEG6という並び。

 バックで停めてエンジンを切る。

「あっつ」

 車から降りると周りの熱気が襲い掛かってくる。

「よし」

 さっき、こっちに来るとき見覚えのある車があった。

 白のNA1。でっけえGTウィングをつけてホイールはOZのSuperforgiataを履いてる。本田のだ。

 当の本人は俺に気づいていない。

 ふと、隣の人間を見た。

「あ、」

 アイツは昨日見た。悪魔サタントレノの人間だ。

 確信した瞬間、俺はRS-Xの戻り逃げるようにその場を後にした。

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