水たまりの向こう
水たまりの向こうには、もう一つの世界が広がっている。
同じ町並みだけど逆さまな世界。
時間は反時計回り。日にちも遡る。
朔日の次は2日ではなく、31日に戻る世界。
すべてが逆さま。水たまりのこちら側の人間にとっては、きっと違和感だらけ。
だけど、どちらが本来の姿なのか、そんなもの誰も分からない。
そんな世界があるとしたら、雨の日も悪くはないはず。
水たまりを眺めては、そんな空想に自分のチャンネルを向けて楽しんでいる。
雨だから憂鬱だ。そうは思わず、プラスに考える。
ツライことがあったなら、この雨は自分の代わりにツラさを洗い流しているのだろうとか。
嬉しい日が雨ならば、嬉し泣きをしているのだろうとか。
自分にとって、マイナスなことをプラスに持っていくことで少しは気分を和らげることができる。
そんなことを言っている自分も、根っからのマイナス思考だ。
いつから、こうやって思うようになったかは定かではないけど、ちょっとずつプラスに思うことで世界の見え方が変わってきた。
この世界はこんなにも美しい。
それを知れたのも、世界の見方を変えたからだろう。
高い所からばかり見ていないで、たまには低い位置からも見てみるといい。
そこから見える世界はきっと、新たな美しい世界だ。
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