第329話曲決めと執事服な私達
さて、執事服なのだが。私とキャサリンは案外、楽だった。
男性用のSサイズで少し大きかったのを補正した。
ちなみに執事服は私はマッケンジー家のをキャサリンは自分の家のを。エミリアはバートリー家の執事服にした。
さて、問題はエミリアの執事服。Sサイズでも大き過ぎる。
裾と袖の補正が大変。
勿論、体型に合わせてなので殆ど作り直す感じだった。
でも、男性用メイド服よりは簡単で本日は早めに就寝だ。
「終わったー!これで私のノルマは達成だな!!」
「お疲れ。」
今日は横で補正を眺めていたルイスが頬に優しくチュッとキスしてきた。
「お前、やっぱりすげーなあ。昔、特攻服作ってただけの事はあるぜ。」
「そうだなあ。買う金なかったし。稼げるから刺繍が1番得意たったかもなあ。」
特服の刺繍は本当に良い小遣いになった。
「ルナリー。寝ようか?」
「そうするか。」
今日は早寝が出来そうだ。
・・・と思ったが。
ずっとお預けを食らっていたルイスがベッドに入るなりキスしてくる。
「疲れてるよなあ?」
「ううん。しようか。」
ルイスに抱き着く。
優しく抱き締められて脱がされた。
・・・・・・・・・・・・
翌日の放課後。
本日は私達のお披露目会だ。
「わー!」
「わぁーー!!」
エミリアとキャサリンが私を見て声を上げる。
「何だよ?わーって?似合うだろ?」
おかしいな?こういう格好は似合う筈だが?
「警護人だわ!」
「うんうんうん!格好いい!警護人にしか見えないです!」
そっちかぁ・・・。
「警護人ねぇ。嬉しい様なそーでも無いような。」
キャサリンも身長あるから似合う。でも、何かに似てる様な。
「キャサリンは宝塚だな!」
そうそう!そんな感じ。
「まじ?うーん。それは良いわね。」
宝塚が解らないエミリアには説明してあげた。
「良いなあ。私も身長欲しい。」
そうだなあ。
「美少年コンテストにいそう。この前のダミアン皇太子のとこの。」
執事服でも可愛い。
「小学生男子かあ。」
エミリアは身長は仕方ない!と開き直りレッスンルームでお披露目。
「わー!姐さん!似合う!」
「警護人・・・。」
思った通りの評価を受けてこりゃ本番は女性にモテそうだなと覚悟した。
「キャサリンは執事服でも可愛いですね。」
王子メイドとキャサリン執事。似合いそうだな。
私とルイスはきっと・・・。何か違う感じがするよ。
執事服は着替えて本日の本題。
文化祭曲決め。
「はい!ifやりたい!」
クライスが手を上げた。
女生徒も男子生徒も喜びそうなのでこれは決定。
「やはり、君だけにで御令嬢を倒れさせようか!」
会長はクスクスと笑いながら提案。
今の所は男性メインだなあ。
「後はLove Love Loveにしない?」
キャサリンが女性ユニット曲からチョイス。
「愛は勝つ!皆で歌えるし。」
ジョージが手を上げた。
「今回はすんなり決まりそうですね。新曲は入れますか?」
王子が会長に向かってそう聞いた。
「そうだなあ。幾つか作っているんだけど。待ってね。」
と悩みだした。
「じゃあ、アンコールは定番にします?We are the world?」
エミリアの意見に皆、頷いた。
「良し!これにする。楽譜見てくれるかい?」
会長が出して来た楽譜には『Let It Be』と書いてあった。ビートルズだ。
「わー。優しくて良いメロディーですね。」
王子は早速口ずさんでいる。相変わらずすぐ歌えるハイスペック。
「これ、僕も好き。」
クライスも一緒にハモリだす。
直ぐに編曲も出来そうだ。
「じゃあ、これで文化祭曲は決まりかな!」
練習しますか!!と張り切る私達。
文化祭コンサート曲順は
①Love Love Love
②愛は勝つ
③Let It Be
④君だけに
⑤if
⑥We are the world(アンコール)
と決定した。
文化祭まであと10日。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます