第328話メイド服♪メイド服♪

カインはルイスと同じでロングワンピースタイプだなぁ。でも、少し可愛さは入れたい。

ジョージは間違いなくロリータ系。


職人魂に火がつくぜー!


本日も夜はメイド服改造中。


カインはルイスや王子みたいに高身長過ぎないので作りやすい。

女性用の大きいサイズをちょっと改造。長さは足りないので足してっと。


襟はフリル。そしてリボンを付けた。

うん。可愛い。


そして、ジョージのメイド服。

何故だろう。物凄く気合いが入る。


似合うだろうなあ。


丈は膝丈でレースのペチコートで段フリルにする。

やっぱりエプロンドレスタイプだよな!

エプロンのリボンはフワリと大きめ。


作っていてとても楽しい。


クライスと会長の分も作るかー!!


2人の分は色違いのお揃いにしたい。

ジョージのメイド服程では無いがエプロンドレスで可愛く仕上げていく。


気がつくと夜中の2時を回っていた。

今日は先に寝るようにルイスに言っていたけど待ってたかもなあ。

ついつい夢中になってしまった。


そっと部屋のドアを開ける。

うん。良く寝てる。

ベッドに潜り込むとルイスがギュっと抱き着いて来た。

起きてる?寝てるな・・。

寝顔、可愛い。


眠い・・・。爆睡。




翌日の放課後。


お披露目会となった。



「わー。ジョージ可愛い過ぎる!」

「めちゃくちゃ似合う!!」

予想通り評判いい。当の本人は苦笑しているけれど。


「カインはウケる!!」

「プッ似合うよ。」

王子とルイスがお返しとばかりに笑っている。


「ねえ!僕も笑ってよ!凄く複雑なんだけど。」

ジョージはあまりにも皆が褒めるのでブーブー言っている。


「でも、似合うよ。」

「うんうん!僕らも着替えようか?」

お次はクライスと会長のお披露目。


カインとジョージが着替えて戻ると隣の部屋に2人は向かった。



・・・・・・・・・・・・



この身体で女装する日が来るとはなあ。

まあ、こう言う文化祭ってやってみたかったんだよね。


「会長。なんか恥ずかしいね。」

「確かにね。元、女性だがこの体だと違和感しかないな。」


お互い照れるので背を向けて着替える。


「クライス着替えた?」

「うん。せーので見せ合いしようよ!」

せーの!


・・・。わー。めちゃくちゃ可愛い。

どうしようって戸惑うくらい可愛すぎるクライス。

こんな性癖があった自分にびっくりする。


「ケビン・・。可愛い過ぎ。」

クライスも顔を赤くして僕に魅入っている。


そっと近づいて抱き着いて来た。


どっ・・・。どうしようも無くドキドキするー!!!!


いや、もう完全に変態じゃないかぁ!


お互いの女装にドキドキしまくるって。


「クライス。凄く可愛いし似合う。でもお互い落ち着こう。」

「ごっ、ごめん。あまりにも可愛くてつい。」

うん。解るよとお互い離れた。


まだ顔赤い。


何とか落ち着いてお披露目に向かった。


ドアを開けると歓声があがった。あっ、ジョージの気持ちがちょっと解るぞ。

「可愛い!」

「会長もクライスもお揃いなのね!可愛いわよ!」


その絶賛って男性としてはやはり複雑だ。


「良かったー。僕だけじゃなくて。」

ジョージは嬉しそうに笑っているし。


「もう。終了ね!僕の可愛い会長はもう見せませーん!」

クライスがクスクスと笑いながら着替えようと言う。


「こら。本番はちゃんとお客さんにもお披露目だからな!」

ルナリーに言われて

「解ってるって姐さん。」

と答えるクライス。

もう本当にクライスにも困ったものだ。


レッスンルームを出て隣の部屋へ。


「お願い。最後にもう1回だけ。」

メイド服脱ごうかと思ったんだけど。

クライスが背後から抱き締めてきた。


うわぁ・・・。

顔が蒸気する。熱い。


「ケビン。可愛い。」

「クライス・・・。」

僕もクライスが猛烈に可愛いと思っているよ。


「やっぱり僕、変態かも。」

本音がポロリと口から出る。

「うん。僕も。」


お互いなら良いか。僕はコスプレに弱いのかもな。執事服のクライス見たら倒れるかもしれない。

等と思いながら着替えた。


文化祭中にお互い抱き着かない様に気をつけようね。と言いながらレッスンルームに戻る。

文化祭の曲決めもしないとね。

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