第316話コンサート曲順決め

コンサート曲順&既存曲決め開始。




「さあ、日がないぞー!」


放課後、レッスンルームに入ると会長が張り切った様子で待っていた。


黒板には新曲がズラっと書き込みしてあった。


「新曲12曲。あと3曲+アンコール2曲だね。」




全員揃った所で会議開始。




「既存曲何しよう?」


「はーい!」


キャサリンが元気に手をあげる。


「島唄、海の声を入れてThe琉球縛り!」


皆も特に反対は無いようで決定。




「ダミアン来るから。世界に一つだけの花はいるかな?彼、この曲大好きだから。」


王子が嬉しそうに言う。確かに他のお客様からも人気が高い。




「よし。後2曲!」


悩むねー。


「歌いやすい曲を広めるって言ってたよね?愛は勝つはいるよね。」


ジョージが手を上げた。


「うん。これは必要だね。」


会長もうんうんと納得している。


「やっぱりWe are the world?になるのかなあ。」


クライスが呟くように言う。


「そうだよねぇ。締めといえばこの曲になりつつあるよね。」




「じゃ、順番決めるか。なかなか迷うねー。」


会長が黒板を見詰める。




「1発目ルナリー行こうか?個人曲。」


「まあ、良いけど?」




「琉球縛りは固めるか。」


「そうね。三線だしねぇ。」




色々と意見を出し合った結果。




①Girls just Want to have fun(ルナリー個人曲)


②海の声


③島唄


④島人ぬ宝


⑤never end


⑥学園天国(ジョージ個人曲)


⑦LoveLoveLove(キャサリン、エミリア、ルナリー)


⑧桃色の片思い(エミリア個人曲)


⑨星空のディスタンス(会長、王子、ルイス)


⑩昴(カイン個人曲)


⑪愛は勝つ


⑫君だけに(クライス、カイン、ジョージ)


⑬世界に一つだけの花


⑭if


⑮We will rock you




アンコール


①贈る言葉


②We are the world




と決定した。後は練習あるのみだ。


今回は国立ホールと言う事もあり1日だけのコンサート。


流石に2日間満員に出来る自信はない。




チケットが完売しただけでも有難い限りだ。




「では!ダンスから行こうか!エミリアとユニットの君だけにはダンス必須だよ!」


会長がそう言ってふと首を傾げる。




「あれ?エミリアのは記憶にあるけど。待ってくれ!!わー。朧げにしか記憶に無いぞ!!」


ダンスー。ダンス。。会長は頭を抱えながら思い出そうとしている。


「ルナリー!知ってるよね?」




「いや?この曲は聞いた記憶が無い。」


申し訳無いが私が死んだ後だろう。




「仕方ない。大司教様、最悪でもパトリック!」


会長が呟いた。確かに知ってそう。




会長がエミリアに振り付け指導している間に職員室に電話を借りに行く途中にパトリックと遭遇。ラッキー!


「ちょっと良いか?」


パトリックは首を傾げ何?と聞いてきた。


周りに人は居ないが念の為に日本語かな。




『なあ、少〇隊の君だけにって曲知ってるか?』


『あぁ。知ってますよ。』


パトリックは懐かしいなあと頷く。


『振り付けは?』


『え!?流石にそれは・・。えーと。兄ちゃんなら解りそう。』




「だよなぁ。やっぱり電話しに行こう。」


そう言うとパトリックも着いてくる!と笑顔。


本当に兄が好きなんだなあ。




「もしもしルナリーです!大司教さん?」




「どうしました?」




「振り付けが解らないんですよ。君だけにって曲。」




「あー!大丈夫ですよ。」


流石ハイスペック!!クライス、カイン、ジョージのユニットは大司教さんに任せよう。




その後はパトリックが電話代わって!と言うので代わってあげた。


嬉しそうだなあ。


「おーい。もう戻るぞ。」


パトリックの肩をポンと叩いて別れを告げる。




という訳でパトリックを置いてレッスンルームに戻る。






レッスンルームに入るとエミリアが可愛いー!


「いいねー!そのダンス!」




「だろ?大司教様は?!」


OKでした!と言うと会長は安堵の表情。




カイン、クライス、ジョージはダンスは大司教さんの元へ習いに行くとして後は皆、歌の練習をしていく。




国立ボードウェン音楽ホール公演まであと少し。

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