第276話間もなくパルドデア公演
ラジオ放送は国立管弦楽団の皆様も気に入ってくれた様で夏休み期間中の月水金はノネット・クライム。火水は国立管弦楽団が12時から交代で暫く放送する事になった。勿論、お互いに都合がつかない時は交代したり、休む予定。
土日は公演等もあるから世間に浸透するまでは放送は休み。高い小型ラジオは1部の財閥達にしか売れなかったが大きい鉱石ラジオは結構売れている様だ。
「学校始まったらどうしようかなあ。」
そこ悩む。
「会長がいるじゃないですか!!」
クライスが嬉しそうに会長を見る。なるほど。
「僕、1人か。まあ、好きにやらせて貰うけど?良いの?」
会長は思ったより乗り気でやるよと言ってくれた。
「月水金だけだし大丈夫だよ。後は君らが出ないのも何かファン達が可哀想だからちょっと考えて行かなきゃね。」
と夏休み中に何か考えようと言った。
「それよりも!パルドデア公演!!」
そうだ。曲決めをしないといけないのだ。
コンサートは土曜日の1日だけ。
しかし、収容人数1500人の結構大きいホールなのだ。そのチケットは既に完売。想像以上にパルドデアのラジオ放送とレコードが受けた様だ。
「パルドデアの城の楽団があれだからね。結局、国民はどんな音楽を求めているんだろうね?」
カインの呟きに皆、頷く。
「前世のパルドデアってどんなでした?」
王子の質問に考え込む。イメージはアメリカに近いのだが。
アメリカは王政じゃないしな。大統領の民主主義国だ。
「プラゲ国でもめちゃくちゃ違うんだよ。今とは全く違う気がする。と言うか海外旅行した事なかったから解らない!!」
会長が苦笑しながら言うと王子もそうですよねと納得してくれた。
「取り敢えずレコードの曲はやるべきだよね。それを聞きに来きたいだろうし。」
宇宙のファンタジー、Jupiter、島唄、浪漫飛行、Your song、ひとり、乾杯、We are the worldの8曲。
これは確定と会長がメモ。
「後、2曲とアンコールあるかな?一応アンコールも用意しようよ。」
「はーい!最近作った新曲はやはりボードウェンで初が良いと思いまーす!」
私が言うとそれは確かにと納得してくれた。
「世界に一つだけの花?やっぱり」
ウケは最高だったからなあ。
「じゃボードウェンと同じ様にラストをWe are the worldで終わるとしてその前に世界に一つだけの花っと。」
会長がメモ中。
「ユニットやる?個人曲とかさあ。」
ルイスが個人ファンは居るのかなあ?と首を傾げる。
「こればかりは行かないと解らないですよね。」
「ボードウェンのノリでも無いかもしれないし。」
「皆、静かに聞くかもしれないね。」
王子もカインもクライスも結構ネガティブに考え込んでしまった。
「確かになあ。でもI Want it that wayは?あれはカッコイイぞ。」
うんうん。これはいけそうと決定。
「じゃ、後はアンコールだね。my heart will go onにしようかー。」
と会長。あんまり考え込んでないなあ。
「何事も行ってみないと解らないよね。」
ジョージが本当に想像つかないしと溜息。
レコードは流行ったけれどって所だな。
「ねぇー。公演後って城に泊まるの?」
素朴な疑問。
「う・・・。泊まる事になるのかなあ。アルマーニ王子は嫌だけど。」
王子はデイビス王子の御協力あっての公演ですもんね。とちょっと溜息。
そこは皆で耐えるという事で皆で決意した。
「ねぇ。会長って卒業したじゃん?そろそろ衣装変えたくない?」
会長がOKなら良いけれど。
「あー。学ランね。夏服は良いけど。流石に皆も来年は厳しいか。」
会長がうんうんと頷く。
「ん?あの衣装って学ランって言うんですか?」
王子が首を傾げる。あ。言ってなかった。
「あれ、私達の時代のプラゲ国の学生服なんだよね。大司教さんの趣味かなー。」
私達は苦笑。皆、そうだったの?!と驚いていた。
「どうりでカッチリしていると思いましたよ。」
「僕は好きだけど?女子のも可愛いし。」
とカインとクライスが笑う。
「知らないってそんなものかもよ。ルナリー。」
「確かにな。」
今年までは衣装は変えずに会長は学ランを着ることとなった。
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