第193話文化祭コンサート!①
アリア学院の大ホールは日本の学校体育館とはちょっと違う作りで本当に音楽ホールの様に座席が設置済のホール。生徒数プラス一般席で合わせて500名収容程度。市民ホール並の大きさがある。
「満員御礼ですよ。」
舞台袖からチラっと客席を眺めたカインが振り返ってそう言った。
「凄いなあ。一般客にそんなに広まっていたんだね。」
強制では無いのに全校生徒が集まっている感じだし。
「思いっ切り弾けましょうかー!」
王子がフフっと笑いながら行きますよー!と開演のブザーと共に出ていく。
キャーーー!!!王子の姿が見えた瞬間から黄色い声援が飛び交い私達全員がステージに出る頃にはノネットコールが始まった。
いつ練習したんだろう?と言うくらい息ぴったりのコールに圧倒される。
しかし、不思議なもんだな。私とエミリアは庶民なのに今、こんなに声援を受けている。本当に人生って解らない。
「皆さんこんにちはー!!ノネット・クライムでーす!」
王子の挨拶でまた一際大きい声援が起き正に会場が揺れるってこんな感じかと思った。
「私達の曲を知っている人も知らない人も今日は楽しんで行ってくださいね!」
キャサリンが挨拶すると男性のうぉー!!っと言った黄色くない声援が飛び交う。
「先ずはこの前のコンサートで披露した新曲、《浪漫飛行》から行きますよー!」
メインボーカルのカインが言うと合わせたかの様にオールスタンディング!!
凄いな。「カイン様!カイン様!カイン様!」
カインコールがすげぇ。
1曲目から飛ばしまくりだよ。しかし、楽しい。この曲は殆ど踊っているだけなんだけど。
男性ユニットと女性ユニット+ジョージは何方から行くか迷ったが明らかに人気は男性なので私達から先にやる事にした。
何か元々から4人グループらしいSP〇ED。2人ボーカルは私とキャサリンで。ジョージとエミリアはダンスメイン。伴奏は王子がピアノを弾いてくれる。
「次は新曲2曲続けて行きますよー!!」
エミリアが叫ぶと「エミリアちゃーん!!」合わせた様なエミリアコール。
私達+ジョージ。令嬢達もザワついている。ジョージ様可愛い。ジョージ様だわ。チラホラと声が聞こえる。
「White Love行くよー!」
私が叫ぶと「ルナリーさーん!」とコール。何で私はさん付けなんだろう。。ちゃんではないんだな。
キャサリンと私で交互に歌ったりハモったり。
この曲めちゃくちゃ歌いやすくてノリが好き。キャサリンの選曲は流石だと思う。
ジョージ、ダンスがキレキレだ。上手い。ジョージコールが良い感じでかかる。
「ありがとうー!!」
歌い終わると歓声が凄い。良かった。ジョージだけでなく女性陣も可愛いと言われている。
ステージを捌けて男性ユニットとバトンタッチ。
出た瞬間から会場揺れてるよ。
「じゃあ、此方も新曲披露するよ!」
クライスが叫ぶとキャーーー!!!クライス様ー!!!
クライス様って叫びすぎだよ。
「《I Want it that way》」
会長が曲名を言うとお次はケビン様コールだ。
歌い出せるのか。そんな感じの幕開け。
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