第180話会長気合を入れる

さあ、本気出して良い曲を思い出さなければ!


思い出すって表現がウケるけど。今から歌詞作成と作曲している暇は無い。




僕の脳内の今回のコンサートのイメージは前半曲に洋楽器の曲にして中間にルナリーにワダツミの木を歌って貰いその間に着替えて浴衣で登場。そこから和のコンセプトにしたい。




行けるかなあ。浴衣の着替え。でも衣装チェンジはやりたい。




ワダツミの木はサックスとピアノで。ヴァイオリンも居るか。ルナリー、エミリア、ジェファーソン、ルイスがその後に着替える時間が必要っと。




だから男性4人曲またはキャサリンを加えて曲を作りたい。


楽器をなるべく使わないか。ゴス〇ラーズが最高かな。うーん!これはやっぱり男性5人が良い!




キャサリンにワダツミの木でピアノやって貰おう!


ジェファーソンを加えてっと。




曲は《ひとり》かな。やはり好きな曲を歌いたい。




ゴス〇ラーズを浴衣で歌うのか。あー。難しいけどここは妥協点!!


元々アカペラ曲だから主旋律だけは作りやすい。が、どうハモってたっけー?全然思い出せない。


もう、ここはオリジナルハモリで楽譜書こうかな。




「キャサリン、ワダツミの木のピアノって弾ける?」


一応確認。キャサリンは、げぇー!と言う顔をした。


「弾いても良いけど。。私が?下手よ。」




取り敢えず思っている事を提案して見た。


「浴衣ですか!プラゲ楽器と合いますね!良いアイデアだ!」


王子が真っ先に乗り気になってくれて助かる。


「早着替えの練習しないとな。良いんじゃないか?」


ルイスも面白そうだと言ってくれた。


交代で衣装チェンジしたら確かに行けるね。浴衣は素敵ですもんね。と好意的な意見ばかりで良かった。




あーでも。乾杯がラストが良かったかなあ。


和楽器曲は現在2曲だし。


乾杯をアンコール曲!それで終わろう。




でも、和楽器2曲。あと2曲は和楽器使いたい。最低1曲は三線か三味線や亊。


キャサリンとサシで話ししたいなー。絶対、良いアイデアが出そうなのに。




弾け過ぎず。新し過ぎず。調度良い曲を思い出すのは一苦労。


通じない文化の歌詞もダメ。




「はい!意見と曲出来たから発表させて下さい。」


挙手。会長、早い!!ちょっと驚かれたがそこはもう仕方ない事だ。知っている曲だからね。




「順番はまだ後程としても。僕の意見としては。」


前半に《oh happy day》、《hail holy queen》、《サマーバケーション》、《your song》、《浪漫飛行》、《宇宙のファンタジー》、《Jupiter》を持って来ます。


中間着替えタイムに《ワダツミの木》。ここで着替えタイム。


残りのワダツミの木メンバーが今作った《ひとり》と言う曲中に着替えます。


後半に《異国の友へ》、《島唄》


アンコール《友情》《乾杯》


「これでやると楽器がごちゃごちゃしない。」




皆、楽器や曲を思い浮かべて確かに。と頷いている。


「でも、プラゲ国の楽器曲が2曲じゃ寂しいかな?と思っています。」




「プラゲ楽器か。作れる人はそちらで作詞作曲しましょうか。」


王子が僕の提案をメモを取って頷きながら言った。


「会長の意見は面白いと思います。分けるとメリハリも付きますし。」


カインはメモ以外はアイデアの出てないノートを見詰めながらそう言った。


「ちなみに会長の作った曲が聞きたい!」


そうかルナリーは知らないのか。


ハモリ楽譜も出来ているのでクライスとカインを横に呼んで初見で一緒に歌って見よう。




「なるほど。これなら初見でそこそこは。」


クライスとカインは楽譜を見て口ずさんでいる。さすがハイスペックだな。




先ずは3人で披露。


「愛してるって 最近 言わなくなったのは 」


主旋律はクライスと僕の交代ごうたいで。


今回はカインはバスで渋く歌って貰う。




歌い終わるとルナリー、エミリアの目が特にキラキラしていてやはり女性ウケが最高に良い。


「カッコいいー!」


「めちゃくちゃ素敵です!」


ジェファーソンからもそれ僕も歌えるんですか?やった!!と喜ばれた。




「アカペラとは考えましたねー!流石、会長だ。」


ルイスが凄く感心しているが君が知らないだけで有名な曲なんだよ。




「さあ!あと2曲頑張って考えましょう!」


ジェファーソンが張り切っている。




和楽器かあ。演歌?いやー?これはちょっと違う。


有名なボカロ曲はまだ早いだろうなあ。歌詞を訳するのが絶対無理。プラゲ語で歌うしかなさそう。


これは一旦保留。




「プラゲの楽器だろ?俺、出来たかも?」


以外にもルイスが手を上げた。ロックじゃないだろうな?




「あっまだ出だしだけね。ちょっと歌詞が微妙で。」


ルイスが立ち上がって歌い出す。


前奏がなあ。こんな感じでと言って口ずさみ出した。


「ちゃーんちゃらーんらん。ちゃららららーんらん。」


ん?聞いた事ある。


「恋のからくり夢芝居ー。台詞1つ忘れもしない。」




梅沢〇美男かーい!!


夢芝居か。あー。彼等の時代なら大ヒット曲だよね。




和楽器でやれる!この際アリか?




ルイスは結構覚えている様で歌い上げていた。結構上手いし。




「ルイスの作る曲は男らしい曲が多いですねえ。乾杯もカッコいいし。」


ジェファーソンが何か勘違いしているけどまあ放っておこう。




ルナリーも知っている様なので2人に任せたらこの曲は完成しそうだ。


「ルナリー、手伝ってあげなよ。」


そう言うと嬉しそうにルイスのノートに書き込みを初めて口ずさんでいる。そんなに歌えたらバレるぞ。。




「こんな短時間で皆、凄いですね。」


ジョージは頭を抱えている。


それは僕も同じーとクライスも頭を抱えている。


可愛いから無理はしないで良いよと言いたい所だが頑張って貰わねば。


今後の曲にしても良いしね。




気が付くと19時。


「そろそろ学校出ないと怒られますね。」


ジェファーソンが残念そうに言う。




「宿題にして明日、やりますか。」


時間は限られているけれどハイスペックな皆なので何とかなりそうな気がしてきた。


本日は解散!

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