第136話私達流プラゲ語の覚え方
今日も朝から語学学習!!
本日は全員で授業となった。
と言うより授業前に徳川さんが夏目がやった方が上手く教えれるであろう?儂は教えるのは下手くそじゃ。任せるぞ!と押し付けているのを聞いてしまった。
確かに昨日は雑談しかし無かったからなあ。私達には良い情報源だったんだけど。残念だ。
『今日もプラゲ語だけで会話出来るように頑張りましょう!』
夏目さんの挨拶と共に授業開始。
はい!!私は手を挙げて
『プラゲ語の歌を教えて下さい!最初は簡単な歌からお願いします!』
と言った。夏目さんは?歌!?と言いながらも確かにプラゲ語を覚えるには効果あるかも。と呟いて
『私は音痴なので徳川殿!歌って下さい!』
と押し付けた徳川さんをふふっと笑いながら唄うように促した。
徳川さんはゲっと言った顔をしたが考えながら童謡を唄いだした。
ちょうちょ、かごめかごめ、にらめっこ。
歌われた童謡をさっと五線譜に書き出し歌詞を書く。
「はい!でーきた!歌ってみて。」
歌にするとカタコトだったメンバーもスラスラと歌える。
特に童謡は1回で覚えてしまった。夏目さんが意味を教えると
「歌だと楽勝です!」
クライスとカインが自信を取り戻した様に言った。
「確かに簡単に覚えられる!」
最近、歌って無かったストレスもあったのだろう皆の目がキラキラして来てもっと教えて欲しい!!となった。
蛍の光、荒城の月、これももう歌われてるんだなあと思いつつ楽譜に起こす。
『綺麗な歌ですね!』
『覚えました!』
エミリアもジョージも楽譜を見ながら美声を披露している。
『貴方方って聞いては居ましたが歌声が素晴らしいですね。そして、今までの覚えられなかった事が嘘の様に一瞬で。。』
夏目さんは呆気に取られている。
前世で英語は話せなくても洋楽って聞いたら歌詞も全部覚えたよなーと言う記憶からの提案。
皆、音楽に関しては国中のトップクラスの高校生の集まりなので本当に理解度が早い。
どんどん歌のレベルも上がっていく。長唄や小唄。その後はどうやらオリジナル曲?聞いた事ない曲も歌われ始めた。
「ごめん、会長、キャサリン、ルイスも手伝って。」
聞いた事ない曲は流石に1回じゃ無理だ。
楽譜を担当し歌詞はお願いする。
『儂、もう疲れたぞ!終いにしようぞー!』
と徳川さんが疲れるまで歌わせてしまった。
『すみません。つい調子に乗ってしまって。』
謝ると夏目さんは良いですよ。凄い上達法ですと言われた。徳川さんも皆、良い声をしておると褒めて下さった。
おかげでジェファーソン達もかなりの単語や色々な言い回しをすっかり覚えてた。
『歌の力って素晴らしいですね。もっと聞きたいくらいです。』
ジェファーソンがサラッとプラゲ語を話す。
『飽きませんし単語が直ぐに覚えられますね。』
カインもプラゲ語で答える。
お昼ご飯はピザ。何種類か用意して貰ってシェアをした。
そうそう。天ぷらを作らないといけない。1度作って見て料理長に覚えて貰ったら後は任せる事にした。揚げたてが美味しいし。
多少失敗しても小麦粉は沢山ある。初なので水加減が難しい。
揚げ油はオリーブオイル。ちょっと贅沢な量だけど致し方ない。
「1回揚げてみよう!」
ジュワーっと油で揚げる。
「ちょっと水多かったかな?」
料理下手過ぎる私達だが何とか海老天が完成。美味い!!
天つゆは無いけど塩でいけるだろう。
「あー。天ぷらマジうめー!」
最高だねとルイスも会長も堪能している。
感動しながら後は料理人と料理長に任せて授業に戻った。
『お疲れ様!上手く出来た?』
クライスがプラゲ語で質問して来たのでちょっと驚いてしまった。
『凄い!話せてる!』
でしょ?と嬉しそうだ。午後は習った歌を何回も歌ったらしい。
今からは漢字の練習をするそうだ。
帰るまでにもう数曲教えて貰おう。本当に理解度が凄い。
プラゲ国の音楽も気に入ってくれた様だし。コンサートで歌っても良いな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます