第123話日記じゃダメっぽいな
交換日記懐かしーい!昔って文通とかも流行ったもんなあ。結構、反抗期まではそう言うのが好きで文通友達が全国に何人か居た。
日記から作詞に繋げるね。会長も面白い事を考える。良し先ずは質問や日常会話からだよなー!
※ルナリーの日記
これから交換日記を始めるんだけど解らない事があれば何でも書いてくれ!疑問に思ったら絶対、質問する事。
①思った事は文にする事
②相手の文を真似して書いて見る事
それじゃあ今日は質問コーナーにしよう。
エミリアへ
ブルーさんとは何処にデートに行きましたか?
ブルーさんの1番好きな所は何?
因みに私とルイスはモーターサイクルに乗って山からの景色を見に行ったりします。
ルイスの1番好きな所は優しい所です。他にも沢山あるぞー!
カインへ
好きな季節は何時ですか?
その理由は何で?
私は初秋が好きです。
理由は少し涼しくなって寝るのが快適だから。
うん。こんな感じかな。
王子でさえ作詞作曲が全く思い付か無かったから皆はもっと重症だと思っておいた方が良いからな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何だか良く解らないけど日記を交換する事になった。
家に帰ってノートを開く。ルナリーったら。うふふ。
思った事を書くって難しいのね。
ルナリーの質問無かったら何も書けない所だった。
✳エミリアの日記
質問のお返事です。
デートは食事やカフェでお話しています。
ブルーさんの好きな所はルナリーと同じで優しい所です。
質問です。日記を書いた事が無いのですがこれで大丈夫ですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕らは3人での日記なので書くのは初!
何かクライスがめっちゃ悩むよと言っていた。文章ね。多分行ける筈だ。父親の仕事で言葉に関しては携わって居るし。
さてさて、自室でノートを開く。
何か面白いな。質問ね。
あれ?もっと書きたい事があるのに文章にするって難しいな。えーと。2行で終わりそうだ。考えろ!カイン!
※カインの日記
好きな季節は冬です。
理由は寒いと身が引き締まる気がするから。
質問です。書く事が思い付かない時はどうしたら良いの?!
日記が戻って来た。
あはは。重症だなあ。会長が言ってた通りだな。
じゃ、生徒会室へ集合がかかっているから行くか。
昼休みに生徒会室に向かう。
トントン。ルナリーでーす。
扉を開けると既にルイスとキャサリンは集合していた。
「ルナリーの所はどうだい?」
会長が聞くと2人の注目も集まる。
「重症っすね。」
と言うとやはりと言う顔をした。
全員、短文の返事だった様だ。
私は最初から質問形式にしたがその答えだけだったし。
ルイスは最初から歌詞にしたそうだ。
「取り敢えず、歌詞を童謡にしたけど。何て返事が来るかなあ。」
三人寄れば文殊の知恵と言うけれど4人居ても悩む事態だ。
「この状態だったら詩を書けるまでに何ヶ月かかるか解らないよね。もっと直結して練習させないと。僕らと発想が違い過ぎて疑われ兼ねない。」
「確かに簡単に曲を作れる私達へそのうち疑いがかかりそう。」
日記作戦ではダメだ。会長は目を閉じて眉間に皺を寄せて考え事をしている。
「新しい言葉を覚える時って先ずは単語からだよね。」
会長がボソッと呟いた。
「知らない言葉も単語を繋げたら通じる様になるね。」
テーマを決めて例えばそのテーマの好きな言葉を10個くらい上げて貰って僕達が詩にして上げたらどうだろう?
出来ないかなあ?会長は腕組みをして首を傾げる。
「例えばだよ?テーマを好きな人にするとして。」
単語が
笑顔、可愛い、優しい、天然、声、仕草
とか好きな人を思った単語を上げる。
それを文章にすると?えーとねー。
「君の可愛い笑顔が好き。天然な所も可愛い。仕草に声にドキドキする。そして、優しさに癒される。」
とか!!どうよ?
会長はニヤっと笑いながら提案して来た。
「私達の文章力も試されるけど面白いかも。とにかく先に進まないとまたジェファーソンが暴走して凹んでしまう。。」
キャサリンも苦労しているなあ。
「なあ、会長って頭良いよなあ?前世って何者?」
私が聞くと、社畜OLでしたよ?と笑いながら言った。
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