第55話男子部屋!恋バナ!②
クライス、ジョージ、ケビン部屋
待て待て待て!此処はハーレムか?!
クライスとジョージと同じ部屋だと?生徒会長の心の中の動揺が計り知れない。17年間男として生きてきた。体育もトイレも勿論男子だし。こう見えて女性と付き合ったこともある!
だが、しかし、、、。
「生徒会長着替えないんですか?」
クライスが堂々と部屋着に着替えようと脱いでいる。
ジョージは既にパジャマだ。
「あっ確かに制服じゃ寛げないな」
僕は見ました。否、もう私は見ましたで良いか。2人の裸。ご馳走様です。パジャマ新しく買えば良かったかな。
「あの生徒会長。この前は勢い余ってちょっとキツイ言い方してすみませんでした。」
クライスが頭を下げてきた。
「あっ。えーと。フラームさんの件ですか?」
「はい。熱くなってしまって。つい。。」
申し訳なさそうな顔をしている。
「いえ。当然の事をしたと思っています。皆さん友達想いですね。」
そう言うとクライスはニッコリと微笑んだ。
可愛い!!心をズキューンと撃ち抜く破壊力。
「どうしました?会長?」
顔に出たのか?クライスが尋ねてきた
「いや、女性にモテそうな顔だなあと思って」
と誤魔化した。
「そうですねえ。大半は財閥目当てだと思ってますよ」
クライスは残念そうにそう言う。
「会長もモテるんじゃないですか?」
ジョージがベットでゴロ寝をして頬杖を付いた状態でこちらに話しかけた。それだけで強烈な破壊力だ。
「女性と付き合った事はあるが?モテるという訳ではない。こう言う性格だからな」
淡々と何時もの自分を演出する。
「大人だ!」
「凄い大人だ!!」
2人の目がキラキラしている。眩しい。
「婚約はされてないんですか?」
「してない。別に親は普通の会社経営者だし。特に婚約しろとは言われてないから」
どうせ結婚するなら恋愛結婚だと思っている。心から可愛いと思えないと女性と結婚は厳しい。
「ジョージ君は?どうなんだい?」
そう尋ねると。
うーん?と首を傾げる。
「クラスメイトには子供扱いされてます」
とちょっと悔しそうに苦笑いしていた。大丈夫だよ!ジョージは卒業時には165センチまで身長が伸びるんだ!!そう言ってあげたかったが言えない。
「ちょっと尋ねて良いかな?」
そう聞くとどうぞ?と2人が頷く。
「えーと。ウェールズさんとマッケンジー様は付き合ってるの?後、ジェファーソン王子とフラーム様も上手く行ってるのかな?」
気になっていた!有り得ない組み合わせ!
「姐さんとルイスはお似合いですね。あの2人は他の人じゃ手に負えない」
クライスが笑い出す。
「2人共強いですもんねー。警護人もやられてましたもん」
ジョージも思い出した様に笑っていた。
「警護人を?!」
ボコボコにしたのか。流石ヤンキー。怖いってー。
「ジェファーソンとキャサリンは仲良しですよ。」
「キャサリン変わったよね?昔はちょっと怖かった」
変わったのか。。ルナリーが変えたのか。彼女も前世持ちか。
どちらにしても平和そうで良かったなあ。
「幸せそうで何よりだね」
当たり障りの無い返事をしておく。
「会長ってずっとカウンターテノールなんですか?」
クライスがキラキラした目で聞いてくる
「子供の頃はボーイソプラノだったよ」
「やっぱりー!」
「変声期は来たけどね。それでも思ったより低くならずに済んだよ。カストラートは無理だけど」
2人はうんうんと此方を見詰め頷く。
可愛いなあ。
「そろそろ眠い」
ジョージが目をパチパチさせている。
「明日も頑張りましょうか。会長!」
クライスに言われ頷く。
2人の寝息を聞きながら来て良かったとしみじみ思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます