第54話女子部屋!恋バナ!


ルナリー、キャサリン、エミリアの女子部屋




「おー!ベットふかふか!」


「本当だ!広いですねぇ」


流石、城のベットは違うなあ!




「何か修学旅行みたいよね」


キャサリンが嬉しそうに言う。個人部屋でないってのが良い!


「ねっ!やっぱこういう時は女子トークよね」


キャサリンがウインクする。修学旅行あるあるだなあ。




「じゃ、王子とは最近どうなんですか!?キャサリン!」


私がニヤっと笑って聞く。


「どうって、、。」


何を思い出したのかキャサリンは顔が赤い。


「何かあったな」


「知りたいです!!」


エミリアも食いつく。


「あの謹慎が無くなった日にジェファーソン様に送って貰って。嬉しくて帰り際に背中に抱きついちゃった」


もう顔が真っ赤で可愛い




「おー!!凄いじゃん!」


「きゃー!照れますねー」


キャサリンめっちゃ積極的に出たなあ。


「で?好きって言った?」


直球を投げて見た。




「言えないわよ!!」


王子、再度告白はしてないのか。


教えてやった方が良いのか。王子の出方を待った方が良いのやら。こういうのって他人から聞くより直接聞きたいよなあ。




「ルナリーはどうなのよ!?」


あっこっちに振られた。


「ルイスが好き!ずーっと前から好き!」


そう言えばキャサリンに前世の話はしてなかったな。




「良かった。絶対、ルイスはルナリーが好きだと思う」


「それは私も思います。ルナリーを大事っての見てて凄く解ります」


2人に真剣な顔で言われる。ルイスは狂犬ちゃんの頃から私を守ってくれるタイプで。。ちょっと違うんだよなあ。




「私は庶民!ルイスは財閥!どーすんだよ?!埋まらねーんだよ身分差が。」


私はムッとした顔でベットに倒れ込む。




「ルイスに頑張って貰う!昔の貴族時代より難しくはないわよ」


「ルイス様の御両親を説得になるんでしょうね」




「それってやっぱりルイスに凄く負担かける事になるんだよな?」


「じゃあ諦めるの?ルナリーらしくない!!」


キャサリンに怒られる。


「嫌だ諦められない。」




「ルナリー!取り敢えず婚約は置いといて気持ちを伝えてから今後の事は考えてみましょうよ!」


エミリアが笑顔で言ってきた。


「私も庶民だから気持ち解ります。でもお互い好きなら乗り越えられると思います!」


エミリアの凄くポジティブな発言に少し驚いた。


「うん。」


私は頷く。


「私も好きな人がいるんです!」


エミリアが真剣な顔で言う。


「えっ?誰?!」


キャサリンと2人でエミリアを見詰める。


「国立管弦楽団のフルート奏者の方なんです」


国立管弦楽団って言えば国のエリート。


「身分違いって解ってます。でもずっと好きで私、管弦楽団に入れるように頑張ろうと思ってます」


切なそうに微笑む。


「好きな人が同級生って言うのが凄く羨ましいです。近くに居られるし。だからもっと頑張って下さい!」


エミリアの意見が沁みる。


「贅沢な悩みだね。私達」


「勇気を出さなきゃね!」




「だから、本当はあの時、嘘はつきたくなかった。キャサリン様を苦しめるって解っていたけど。今、学校を辞める訳には行かなかったんです。私の夢と恋の為に!もう1回謝ります!不純な動機でごめんなさい!」


あっ。なるほど。


「全然!怒る気も起きないわ!寧ろ応援する!」


「私もだよ。国立管弦楽団かセッション出来ねーかな」


ニヤっとキャサリンと顔を見合わせる。


「考えましょう!」


「だーよーねー」


一途なエミリアの為に何か考えよう。




恋話をしているうちにエミリアが先に眠ってしまった。




「キャサリン、私、エミリアの言葉かなり刺さった。痛え。」


「私もよ。同級生って贅沢なのね」




「頑張ろう」


「うん。」


そう2人で誓って眠りに付いた。

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