第9話性癖は設定に載っていません

クライスは財閥の御曹司でルナリーの歌声に惚れる。同じクラスであり比較的攻略がし易い。優しい人が好き。キャサリンの虐めに気づき助けた所から進展するらしい。




違うなあ。




カインは弁護士の息子。こちらも金持ち。最初は庶民である主人公を疎ましく思うが才能を認めお互い切磋琢磨して愛を深め会っていく。クライスより少し難易度が高い。カインは弁護士の父を利用してキャサリンの虐めを法的に捌こうとするので恐い存在だと。




違うなあ?




ジョージは医者の息子だけど病弱。ルナリーの歌声に癒される。ジョージは病気を治す為に入院するらしい。そこで狙うなら見舞いに何度も訪れる事で進展する。見舞いに行かなければ大丈夫なので安心キャラらしい。




コイツはそれで合ってるかもしれない。




「あのさあ。クライスとカインが。マゾなんだ!」


私がそう言うとキャサリンは信じられないといった顔をしている。


「えっ?クライス様とカイン様がドM?!うそ!そりゃ結婚後の性癖なんてゲームにはなかったけど。信じられないわ!」




「ドMって?マゾのこと?」


2000年代はそう言うんだな




「何かさあ。睨まれると興奮するんだってさ。とりあえず舎弟にしといた」


「クライス様とカイン様がドM。。ドM。。舎弟、、、。」


キャサリンの脳は追いつかない様だ。




「貴女のおかげで性癖に目覚めたのかもしれないわね。でもこの2人からの断罪イベントは無くなりそうだわ」


複雑そうな顔をしてそう言った。


「画面の中では皆まともな人だったのに実際の深い部分までは解らない事なのかもしれないわね」




何かもう1つ聞きたい事があった様な。


「隠しキャラ!!!」


良かった思い出して!




キャサリンは何故か困った様な顔をした。


「隠しキャラはデマじゃないかって言われているの」


「ネットで検索もしたし動画も検索したけど見つからないし、攻略サイトにも載っていないし」


ネット?網の事?サイト?




「ごめん。意味解らねえ。ネットって何だ?」


「ごめんなさい。昔は無かったのよね!えーと調べても隠しキャラの情報は何処にも無くてデマ説が高いの!」




「あー。なるほどね。じゃほっときゃ良いか」


安心した。後はキャサリンと王子をくっ付けてっと。




「これで大丈夫かな?ドMにはびっくりしたけど頑張りましょうね。私も仲良くなって見せるわ!」




「協力するぜ!あっ。ねーねー。キャサリンさーん。」


ニヤリと目を見る。


「お金持ちだよね?」


「何よ!金寄越せって言うの?!」




「私、特殊警棒が欲しいのー。」


可愛いく強請ってみる。いや、可愛いく脅してみるだな。




「特殊警棒?手に入るかしら?何?喧嘩に使うの?」


うんうんと頷く。武器欲しかったんだー!




キャサリンにお強請りをしてまた明日!と別れた。


手に入ると良いなー。警棒。

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