安楽死許可法案の詳細

法案を簡単にまとめるとこうなる。


・日本国籍をもつ18歳以上の全国民が、理由を問わず利用することができる。

・費用の100万円を支払った時点で申請が完了する。

・申請の取り消しは24時間前までしか行えなず、それ以降の取り消しに関しては費用は返金されない。

・国が指定した難病、もしくは医師が安楽死の許可を出した場合においては費用が免除される。


特に賛否両論あったのが、"100万円の支払い"が必要なこと。


政府は100万円支払いの理由を以下のように述べた。


-死ぬ権利については認めるが、人口が極端に減ることは避けたいと思っている。

-100万円を支払ってまで安楽死を選択する人に対しては、気持ちを尊重したい。


要は、覚悟もなく勢いで安楽死制度を利用する人を減らしたいということだろう。

少しでも政府の収入を増やしたいという考えもあると思うが、確かに何も支払わずに安楽死が利用できるのはおかしい気もする。



今ではこの法案が可決されて10年が経った。

正直想像していたより、利用する人は少なかった。


しかし、この10年間で約10万人の人が命を失ったのも事実だ。

その中には自分の気持ちを日記に書き記している人もいた。


今回はその日記や周りの人達に僕が取材した話をもとに、これからいくつか紹介しようと思う。


100万円を支払ってまで、安楽死を選んだ人達の人生は一体どのようなものだったのだろう。

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