レイアウトが決まらない!

 在宅フリーライターにとって、深刻な問題があります。


 部屋のレイアウト。


 仕事に集中するための環境づくりが大切なんです。趣味全開の部屋だと気が散りまくりますからね。デスクに座りながら漫画が目に入ったりすると意識が漫画に吸い寄せられます。以前はデスクの隣にダーツボードがあったんですよ。だけど、気がつくとダーツをしてしまうので撤去しました。ダーツスタンドにボードがかかってないのは少し寂しいですけどね。


 だからと言って完全に事務所みたいな部屋にしてしまうと、今度はリラックスできなくなります。リラックス空間がないなんて家とは呼べません。それはもう「キッチン・風呂付きの事務所」ですよ。


 大切なのは「仕事空間」と「プライベート空間」を完全に分けること。


 だけど、僕が住んでいるのは1Kのアパートです。あまり広くない部屋を完全に二分してしまうのは難しい。「在宅 集中 部屋」なんて検索すると「書斎レイアウト」みたいな「部屋が複数ある前提の記事」がたくさんヒットします。違う、そうじゃない。弱小フリーランスに複数の部屋がある家に住む余裕なんてあるか! 「子どもが来ても対応できる」とか、どうして結婚してる前提なんだよ!


 ネットの記事を参考にすることはできません。だから僕は自分自身でレイアウトを考えるんです。2~3人掛けのソファとローテーブル。本棚にダーツスタンドにデスク……。これらを配置した上で、できれば布団を敷くスペースが欲しいわけです。ソファは一応フラットにできますが、寝るには少し不便な形をしているんですよ。テトリスに出てきそうな形というかなんというか。


 これまで何回もレイアウトを変えてきましたが、どれもしっくりこない。


 今日も、レイアウトを変えようとしていたんです。


 決まりました。決まりましたよ。ええ決まりましたとも。

 布団を犠牲にすることに決まったんですよ!


 部屋を本棚やダーツスタンドなどで二分しました。片方は仕事スペース。仕事に関する物以外は配置しません。もう片方はプライベートスペースだから何を置いてもいい。仕事スペースには仕事をするときと、小説などを書くとき以外は立ち入りません。これで完全に部屋を仕事と私生活とで分けることができました。布団は……まあ。


 ソファも寝られなくはないし。うん。大丈夫大丈夫。

 寝心地が微妙だから寝起きが良くなるし。うん。大丈夫だよ。


 懸念事項は僕の性質です。


 僕は、場所が変わると眠れないんですよ。慣れるまでは寝不足が続きそうです。

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