ぬいぐるみが増えていく
ぬいぐるみがゆったりとした速度で増えていく。今我が家で一番古いぬいぐるみは、大阪の海遊館で購入したジンベエザメのぬいぐるみだ。僕は「べいくん」と名付けている。彼を迎え入れたのは確か僕が中学3年か高校1年か2年かのときだったか。
次に古いぬいぐるみは京都水族館のオオサンショウオのぬいぐるみだ。僕は「鴨次郎さん」と名付けた。京都のオオサンショウオは鴨川にいることから名付けたのだ。一緒に京都水族館に行った女性は鴨次郎さんより一回り大きいぬいぐるみを迎えた。
彼は迎え入れたその日に鴨川に流されそうになって焦ったものだ。一緒にいた女性と「次郎さんが流れた!」と叫ぶ。周囲の人はそれを聞いて「え!? 鴨川で人が流れた?」みたいな反応をする。鴨川は浅い。氾濫しているときでもなければ人が流れるわけがない。
鴨次郎さんの次は、同じく京都水族館から迎え入れたイルカのぬいぐるみだ。彼の名は「フィン」。ドルフィンのフィン。安直である。彼は結構なお気に入りで、度々旅に同行させている。
鴨次郎さんとフィンを迎え入れたときは僕は京都に住んでいた。4~5年は前ということになる。新しめだとは思っていたけど、実は結構古株だった。
今では二体のカービィもいる。彼らは枕になるくらい大きい。僕はカービィ二体の間に埋もれながら寝ている。
この前はゲームセンターでラプラスを取った。結構大きい。カラーボックスの上に居てもらっている。
ぬいぐるみというのは不思議なもので、一体迎え入れればどんどん増えていく。実は今自分の手元に置いていないというだけで、他にもぬいぐるみを迎え入れたことがある。スローペースだけど増え続けるぬいぐるみ。決して広くない僕の自宅兼仕事場を、どんどん彼らが占領していくわけだ。ちなみに、ソファは常にカービィたちにより半占領されている。
けれども、ぬいぐるみは生活を潤わせてくれる。
一人で仕事して、一人で生活して、友人に会うのは2ヶ月に1度ほど。一人でいる時間が圧倒的に多い僕には、彼らの力が必要なのだ。
ありがとう。
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