坊主はいいぞ、という話

 風邪を長引かせている朝。仕事に取り掛かる前に言いたいことがあります。

 坊主はいい!


 僕は今年の1月、人生で初めて坊主にしました。長さは5mm。結構な髪の長さがあったため、担当してくれた理容師さんが驚いていたのを覚えています。きっかけはクライアントと行った新年会の罰ゲームでした。


「スマブラ大会、一番負けが多かった奴がギリギリ嫌がらなさそうな罰ゲームをしよう!」


 みんなガチ勢過ぎたんです。負けました。自信、あったんですけどね。くそ、ガチャフォースなら負けなかったのに! と言ってもまあ過去のことなので。仕方がありませんね。


 そして、全員が酔っ払いながら皆さんが僕がギリギリ嫌がらなさそうな罰ゲームを考案するわけですが…。僕は結構なんでもやりたがる人間です。虫でも食べます。草を食うのも別に構いません。実際、2週間0円生活をしたときには虫と草を食べましたから。


 ちなみに、提案されたものの中にはこんなのがありました。


「三回回ってワンと鳴く」

「コオロギスナックを食べる」(実際に食べたことがありました)

「全員のあだ名を考えて今後はそれで呼ぶ」

「モノマネ10連発」(細かすぎる系のネタをノリノリで披露しました)

「社長と漫才をする」(もはや意味不明)


提案されるもの全てに「別にええけどね」「ええよ」「面白そうやん」と言う僕。


 困り果てた末に出たのが「坊主にすること」でした。多少抵抗があるものの嫌というほどではない、と感じたんですよね。それで坊主にすることにしたわけです。


 それで坊主にしてから半年間かけて元の長さにまで伸ばしたんですが……。


 坊主にハマってしまいました。


 坊主はいいぞ!


 まず、朝起きて寝癖に嫌な顔をすることがなくなりました。スタイリングのために朝シャワーを浴びる必要もありません。「今日は髪がうまく決まらなかった」なんて落ち込むこともないんです!

 髪の毛を意識することがなく、他人からどう思われているかが怖くなることもありません。

 髪型をしっかり作ったときって、崩れたら嫌だとか、おかしくないかなとか考えてしまうんですよね。それがないだけでもストレスフリーです。


 しかも、坊主は帽子が似合います。


 帽子好きの僕にはたまりません。


 そして、圧倒的メリットがある!


 意外と女性ウケがいいんです。面白がってくれたり、似合っていると言ってくれたり、頭を触ってくれたり……。「長髪より清々しくていい」と多くの人に言ってもらえました。社交辞令も混じっているかもしれませんが。


 ということで坊主は意外といいんです。


 素晴らしき坊主。ビバ坊主。やったぜ坊主。

 

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