第5話

 一番悲しいのはなんだろ?(唐突!)


 それは、あなたが今書きかけている作品を止めてしまう事。


 あなたの作品の主人公は、今何してる?


 悩んでる?

 戦ってる?

 恋してる?


 あなたが書き続けないと、主人公たちの悩みも困りごとも解決しないし、幸せな結末も迎えられない。


 あ、俺の作品はバッドエンドなんだ、という突っ込みは、なしな。



 休むのもいい。

 少し気持ちを別のことに向けてもいい。

 書きたくなるまで放置してもいい。


 でも今書いたものを、落ち込んだ気持ちに任せて断念するのは、悲しいからね。


 だから、書くことを辞めないで欲しい。


 今は、あなた自身が自分の作品の一番のファンになって、大切にしてあげて欲しい。


 いいんやで。



 俺、私の書いた作品、面白いんやぞ――‼



って叫んでも。



 この作品は、俺・私が育てた……


とニヒルに笑っても。あ、叫ぶときは、周りの迷惑をかけないようにな。


 自分が作り出した作品だからね。自分が一番愛おしく思うに決まってますやん?

 そんなん、プロもアマチュアも、一緒ですやん?



 誰もが思っている事を、何故あなたの心は否定しようとするのかな?



 誰の迷惑もかけない。誰かにあなたの心を読まれるわけでもない。


 だから堂々と、自分の作品、愛でてあげて欲しい。


 あなたの心はあなたの物なんだから、そこまで他人の評価にがんじがらめにならないでほしい。

 他人が面白くても面白くなくても、自分の心は正直に、



 私の書いた作品は面白いし、大好きだ‼



と言ってあげて欲しい。


 自分勝手だと思う?自分の心だよ? 

 世の中、自分の思い通りにいかない事の方が多いんやから、せめて自分の心ぐらいは自由にしような。


 心の中の言論の自由を取り戻そうな。



 それにね。もし……。もしかするとだよ?


 後3話書いたら、誰かの心を捉えるかもしれない。

 後5話書いたら、感想貰えるかもしれない。

 後10話書いたら、何か知らんけど爆発的にPVが伸びるかもしれない。



 そんな岐路に今、立ってるかもしれないよ?


 最終的に、最後まで書いてもそんなことなかったとしても、あなたが書いたという事実は今後に生きる。

 その設定から、新たな何かが生まれるかもしれないし、書き上げたという事実が自信につながるかもしれない。

 その自信をもって次の作品を生み出し、それがめっちゃヒットするかもれない。


 かも、かも、の話ばっかりだけど、未来なんて誰にも分かんないじゃないですか?

 心は自由なんやから、何考えてもいいじゃないっすか。

 

 今は全力で、甘えろー‼ 私が許可する‼(何様)


 私も、こんな仕事、やってて何の意味あるんかー! とか思ってたのが、今めっちゃ生きてて、ほんま人生何があるか分からんよな…としみじみする事が多々ある。


 その努力に結果が出るかは分からないけど、その経験は今後何かで生きるって思ってる。


 だから、今まで書いた経験、費やした時間を否定しないで欲しい。

 自分だけは、自分の作品の1番のファンとして、愛でてあげて欲しい。

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