第3話

 寝た? ちょっと元気出た?

 それならよし。


 でも読んでもらえない事実は変わらない。結局また、落ち込む気持ちに戻ってしまう。


 まあ、そうかも。まあ、そうだろ。

 読まれない事実は、読んで貰えた事実がないと、塗り替えられないからね。


 ならさ、その落ち込む気持ち自体を、ちょっと変えられたらなーと思うんだ。




 承認欲求ってあるやん。

 人に認められて、うはうはしたい気持ち。


 あ、うはうははしたくない? それ、私だけ? まあいいや。


 あれ、強くない?


 ちなみに私は、めっちゃ強い。自分が引くぐらい強い。そのくせプライドの高さは、人一倍だから、なおタチが悪い。


 前、心理テストで「あなたの前に壁があります。その壁の高さは?」という問題で「空の雲を突き抜けるぐらい」って言ったら、実はその壁の高さは。あなたのプライドの高さでした~~、とか言われたもんね。


 あ、壁の話はどうでもいいか。



 創作活動してるとさ、どうしても自分が作ったものを、他人に見て貰って、褒めて貰ったりして欲しいって気持ち、誰もが持ってるよね。


 その気持ちは、とても自然だと思うし、当たり前だと思う。


 でも、見て貰って褒めて貰ってって、他人の行動じゃないですか?

 他人の行動って、コントロール出来ないんですよね。


 これ以上書いたら、この文章が、質の悪い自己啓発になっちゃうから、後は世の中に出てる超良作に説明お願いするけど。(「7つの原則」とかおススメだよ)


 まあ何が言いたいかっていうと、自分の作ったものの価値をね、他人に求めすぎない方がいいってこと。


 自分がコントロールできない他人の行動に重きを置いてたら、そりゃしんどい。超しんどい。

 だって思い通りにならないのだから。


 友達とかに、読んで感想クレーとか言ったら読んで貰うとかは出来ると思うけど、まあ私みたいに家族にすら小説書いている事を隠している身としては、リアルで読み手を探すのは非常にハードルが高いことで。


 だから投稿サイトで見知らぬ方々に読んで貰おうとするんだけど、不特定多数に読んで貰う事は、コントロールできないよね。


 そんなコントロール出来ないものに、自分の価値を任せてたら、ほんましんどいよ。


 あ、別に全く求めるなってことじゃないんよ?

 だって承認欲求って、自然なものだから。


 他人に読ませるつもりなどない……。この作品は俺だけのものだ……


 とか思って、他人がどう読んでくれてるかも気にせず、ひたすら書き続けてください、なんて毛頭言うつもりはないよ。


 多分、そういう気持ちで書いている人は、この文章は読んでないと思うけど(笑)


 自分が好きで小説を書くという気持ちと、他人に読んで貰いたい気持ち。そのバランスを上手く取ってねってこと。


 何度も言うけど、他人の行動は自分がコントロール出来ない。だから小説を書き続ける理由に、


 人に読んで貰って楽しんでもらいたい。


というのが強い人は要注意ね。


 読んで貰って嬉しい+自分自身に満足できる理由があると、きっと心折れずに続けられる。


 まあ、そこが難しいところなんだけど、ここってほんと小説書く以外にも、仕事とか趣味とか、何でも言える事だから、是非一度考えて欲しい。


 あ、自分自身が満足できる理由、なくても絶望しなくていいよ。

 今は思いつかなくても、ちょっとずつ、見つけていけばいいんだからね。



 今日も、ベルに赤いマークがついてなくてがっかりした?

 PVに変化なくて、悲しい気持ちになった?


 それが積み重なって、今、自分の作品に否定的な気持ちになってる。


 どうしても人が読んでくれたかどうか気になる?

 ベルのマーク確認しちゃう?


 それならさ。通知設定変えちゃおう。

 そうすると、しばらくは見たくて仕方ないけれど、時間が経って他の事に集中してたら、気持ちが収まって来るよ。


 なんだか、禁煙する人みたいだけどね(笑)

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