第197回 プロットは作り込みますか?
アンケート197回目。今回は、書き手のみなさんに執筆前にプロットを作り込むかどうかについて聞いてみました。その結果はこちら。
書き手の皆さんに質問です。プロットは作り込みますか?
厳密にほぼ本編と同じくらい作り込む 0%
物語の流れが大体分かるくらいで 60%
あらすじのようなものを仮に書く感じ 30%
ノープロットです 10%
最終投票数は10票でした。
執筆を始める前に物語の全体像を設計して、そこから大体の形を整えていく作業がプロットになりますよね。いきあたりばったりで書くと描写のボリュームが不自然になったりテーマがしっかり強調されなかったりもするので、プロットを詰める作業も執筆において大事な工程のひとつと言えます。
このプロットですが、書き手の思想の違いでそのボリュームが違ってくるのですよね。大雑把な流れだけ作ってそこから書き始めちゃう人もいれば、もうこれ本文じゃんと言うくらい綿密に書いてから執筆する人もいます。
と言う事で、今回はこのプロットの密度をアンケートテーマにしてみました。
私がこのアンケートに自分で答えるとするなら『物語の流れが大体分かるくらいで』を選ぶかな。昔、小説を書き始めた頃はノープロットだったんです。その頃は短編を書いていたのでそれで良かったんですよ。やがて長編を書くようになり、最初の構想を書き留めておかないと物語が制御不能になってきました。それでプロットもどきを書くようになったんですね。
最初はあらすじ程度のプロットだったのですけど、今はもうちょっと密度が濃くなっています。とは言え、ギッチギチに決めてしまうプロットにはしてませんけどね。
アンケートの結果ですけど、一番多くの票が集まったのも私の選んだ『物語の流れが大体分かるくらいで』で、得票率は60%。過半数以上の人がこれを選んでおりました。プロットって、遊びが少ないと執筆時の楽しみがなくなってしまうんですよね。これを選んだ人は、適度に流れに従いつつ執筆を楽しむ人なのでしょう。少なくとも、私はそうです。
2番目に多くの票が集まったのは『あらすじのようなものを仮に書く感じ』で、得票率は30%でした。私も最初はコレでしたよ。そこからもう少し詳しくなっていった感じですね。あらすじプロットの利点は簡単に書ける事と、執筆時の自由度の高さですね。ただ、自由すぎるので下手をすると構想時に入れたかった要素を入れられないまま書き終わったりする事も……(汗)。
3番目に票が入ったのは『ノープロットです』で、得票率は10%。書き手の中にはプロットがない方が書きやすいと言う人もいるみたいですね。心の赴くままに自由の想像の翼を羽ばたかせる。アリだと思います。それで見事に長編を書ききれる人はもうそ言う才能の持ち主なのでしょうね。
最後に残った『厳密にほぼ本編と同じくらい作り込む』は得票率が0%でした。あるえ? 昔近況ノートにプロットを公開していた人がいたのですけど、その人のプロットはほぼ本文でしたよ。だからこのタイプの人がいない訳はないはずなのですが……。きっとたまたま私のアンケートに答えてくれる人の中にこのタイプの人がいなかっただけなのでしょうね。うん、そうに違いない。
全体的に言うと、厳密になりすぎないレベルのプロットを作る人が多いようです。やっぱり事前に細かく決めすぎると、執筆がただの清書になっちゃいますからね。執筆の楽しさを考えたら、事前に決めすぎない方がいい気がします。個人の感想ですけどね。
と言う訳で、今回の最終投票数は10票と、何とか10票集まってくれて何よりです。胸をなで下ろしましたヨ。次回もどうにか10票以上集まって欲しいところ。
今回もアンケートに参加してくださった皆さん、有難うございました。
さて、次回は集中力がどのくらい続くかについてのアンケートとなります。
こちらも、よろしければ気軽に答えてくださると嬉しく思います。
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