第176回 キャラの個性はどうやって出していますか?

 アンケート176回目。今回は書き手の皆さんに、作品に登場するキャラの書き分けについて聞いてみました。その結果はこちら。


 書き手の皆さんに質問です。キャラの個性はどうやって出していますか?


 口癖とか喋り方     30.4%

 語尾・方言        4.3%

 性格や性癖       47.8%

 上手く書き分けられない 17.4%


 最終投票数は23票でした。


 さて、皆さんは創作をする時に各キャラの個性をどうやって出していますか? 漫画と違って小説は文字だけなので見た目で違いを出す、ひと目でキャラが違うって言うのが出来ないのがもどかしいところですよね。それが登場人物を出来るだけ少なくしようと言う話にも繋がってしまう訳です。漫画だと上手く描き分けられればキャラを100人出しても問題ありませんが、小説では8人くらいまでにしましょうって創作論にはよく書かれていますもんね。

 実際、小説で登場人物が増えすぎると読み手も書き手も混乱します。8人以上のキャラを難なく活躍させられるのがうまい作家と言えるのかも知れません。


 私がこのアンケートに自分で答えるとするなら『口癖とか喋り方』ですね。本当は性格で書き分けたいんですけど、書いているのが作者本人でしょう? 結局似た性格になって来てしまうんです。私、最初にセリフだけを一気に書いて地の文で埋める書き方をしていた事があったのですが、このキャラ、誰のセリフだったっけ? って後で迷う事もよくありましたもん。これって性格で書き分けられていない証拠ですよね。

 喋り方で個性をつけておけば、一応誰が喋ったのか分かります。小説では一番簡単な書き分け方法ではないでしょうか。


 アンケートで一番票を多く集めたのは『性格や性癖』で、支持率は47.8%でした。リアルに考えたら性格や性癖で書き分けられるのが一番の理想ですよね。大体、登場人物が全員個性的な喋り方とか語尾とかだったりする方が不自然ですし。多くの人はしっかり書き分けられているんだなぁ。さすがだなぁ。


 次に人気だったのは私も選んだ『口癖とか喋り方』で、支持率は30.4%。こちらもかなりの票を集めておりますね。性格で書き分けられる人が創作慣れしている人だとすれば、口癖は創作初心者と創作下手の連合軍と言ったところでしょうか。まぁでも誰が喋ってるか分かり辛いよりはいいですよね。


 3番目に票が入っていたのは『上手く書き分けられない』で、支持率は17.4%でした。キャラの書き分けに自信がない人もいますよね。私も感想がほぼないので自信はあんまりありません。

 作風とか書くジャンルにもよるのでしょうけど、自信のない人はとことん突き抜けたキャラを作るのがいいかと思います。個性こそパワーですからね! ただ、そう言うキャラほど描写に労力を使ってしまうので、諸刃の剣ではあるのですけど(汗)。


 一番票の入らなかったのが『語尾・方言』でした。支持率は4.3%。語尾で思い浮かぶのはとあるシリーズのキャラでしょうか。ただし、やりすぎるとセリフが引っかかって物語に集中出来なくなります。これで押し切るなら、よっぽど面白い話にならないといけませんね。

 多分ですけど、これを選んだ人は方言キャラの使い手なんかなと思うんですよね。方言は本当に個性付けに便利ですから。ただ、個性付けで同じ方言を2人以上が使うのは混乱するのでタブーかな。ご当地作品で全員が同じ方言はアリですけど。


 実際のキャラの書き分けは性格や喋り方に口癖など総合的に組み合わせていくものでしょう。怒りっぽい関西弁キャラとか、自虐的なお嬢様キャラとかね。それでも敢えてひとつを選ぶと言う、回答者を悩ませてしまう系のアンケートになってしまった事を少し反省しています。

 そんな中でひとつを選ぶとしたら『性格や性癖』を選ぶ人が多くなるのは、ある意味必然でしたね。なるほどなと言った感じです。


 と言う訳で、今回の最終投票数は23票と、10票どころかなりたくさんの票が集まって良かったです。連休効果だったのでしょうか? 次回も10票以上集まって欲しいところ。

 今回もアンケートに参加してくださった皆さん、有難うございました。


 さて、次回は、一度中断した作品の続きをすぐに書けるかについてのアンケートとなります。

 こちらも、よろしければ気軽に答えてくださると嬉しく思います。

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