第146回 伏線は仕込む方ですか?
アンケート146回目。今回は、作品に謎を仕込むかどうかについて聞いてみました。その結果はこちら。
書き手の皆さんに質問です。作品に謎は仕込む方ですか?
バリバリ伏線だらけ 41.7%
必要最低限 16.7%
後付けで増えていくよ 8.3%
設定はしてるよ 33.3%
最終投票数は12票でした。
物語と言えばテーマを表現するものと言う人も多いと思いますが、謎を解くもの、みたいな人もいるのではないでしょうか。それ自体がテーマのミステリーってジャンルもありますし、何かしらの謎があると言うのは読者を飽きさせない工夫のひとつとも言えますよね。この謎がまだ残っているから読み続けなければって思う人もいるかと思います。
そんな感じで、良質の謎は読者の作品離れを防ぐ効果もあるのですね。謎の見せ方の上手い人は作品も面白い場合が多いです。
一口に謎と言っても様々なものがあります。小さな謎から大きな謎、それが解けたら物語も終わってしまう謎まで。様々な謎を駆使して、つまりいい感じに隠す事で物語の質は深くなっていきます。とは言え、ミスリードさせすぎて結局あれは何だったんだ? って読者を煙に巻くのも良くないのですけどね。
えー、私が自分でこのアンケートに答えるとするなら『後付けで増えていくよ』を選ぶかなぁ。執筆前に決めた設定がゆるいのもあるのだと思うのですけど、書いている内に新しい設定がポンポン生まれていくのですよ。それで急遽伏線にしてみた、なんて事が多いです。全体的に見ると矛盾も多くなりがちなのですが、面白ければそれでよかろうなのだーッ!
つまり、自作はそこまで面白くもないので反省するべきなんですよね。しょぼん。
で、アンケートの結果なのですけど、一番票を得たのは得票率41.7%の『バリバリ伏線だらけ』でした。やっぱりみなさん伏線を仕込むのが好きなんですね。分かります。私も好きですからナ。
ただ、伏線は仕込む事よりどうやってバラしていくかの方が重要な気がするんですよね。どうかこれを選んだ方々が上手く秘密をバラせている事を願うばかり。
次に多かったのは得票率33.3%の『設定はしてるよ』でした。伏線は用意しているけど、特に意識はしていないと言う感じでしょうか。伏線だらけと言うのでもなく、すごく少ないと言う訳でもない。つまりは普通って事かと思います。全体の票の3割と言う得票率から見ても、普通っぽい結果となりましたね。
その次に多かったのが、得票率16.7%の『必要最低限』でした。作品のジャンルにもよると思いますけど、内容によっては謎要素のいらない話もありますからね。これを選んだ人はそう言う作品の書き手の人かも知れません。物語は謎だけでもないですもんね。
最後に一番票の少なかったのが得票率8.3%の『後付けで増えていくよ』でした。皆さん後付けで謎を追加するような事はあまりしないのですね。それだけ執筆前にガッツリ設定を固めていると言う事なのでしょう。立派だなあ。
ただ、後付けで伏線が増えていくと言うのも書いていて楽しいものですよ。逆に読者は混乱するばかりかもですけど(汗)。
と言った感じで、伏線はたっぷり仕込む人が多いと言う結果となりました。そりゃそうですわなぁ。ただし、執筆が進んでから後付け設定を盛り込んじゃう人は少数派。この結果から見ても、安易に設定を考えている人は少ないと言う事が分かります。皆さん素晴らしいですね。
と言う訳で、今回の最終投票数は12票と、10票以上の票が集まって何よりです。良かった良かった。次回も10票以上集まって欲しいところ。
今回もアンケートに参加してくださった皆さん、有難うございました。
さて、次回は、一人称と三人称のどちらの作品を多く書いているかについてのアンケートになります。
https://twitter.com/nyabech/status/1351860662884990976
こちらも、よろしければ気軽に答えてくださると嬉しく思います。
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