第124回 作者の主張をどちら陣営に言わせていますか?

 アンケート124回目。今回は書き手の皆さんに、作者の主張をどちら陣営に言わせているかについて聞いてみました。その結果はこちら。


 書き手の皆さんに質問です。作者の主張をどちら陣営に言わせていますか?


 主人公側           38.5%

 敵側             23.1%

 どちらにも言わせている    23.1%

 個人的な主張は作品に出さない 15.4%


 最終投票数は13票でした。


 物語のいいところって、普通なら公に出来ないような主張をキャラの言葉で発表出来る事ではないでしょうか。どんな危険思想だって悪役キャラに言わせれば悪の思想と言う事で受け入れてくれる事でしょう。悪のボスが選民思想の持ち主と言うパターンだってあるあるですものね。だからって、悪党がヒドい主張をする作品が全て作者の思想だと言う訳ではありませんけど。

 当然ながら主役側に作者の本音を言わせる場合だってありますよね。普通に語ると綺麗事だ何だと言われるような言葉も、主人公に言わせると説得力を持つ場合もあります。


 で、私が自分でこのアンケートに答えるとしたら『どちらにも言わせている』になるのかな。自分の信念的なのは主人公側に言わせて、自分の中のドロドロしたのを敵側に言わせるとかね。人間も光と闇を抱えていますから、どっちにも揺れたりするものなのですヨ。ちょっと卑怯な回答かも知れませんけど。


 今回一番得票率が多かったのは38.5%の『主人公側』でした。アンケート開始時点では全く票が入っていなかったのですが、その後で追い上げてきましたね。主人公と言うと前向きな言葉や綺麗事と言われる言葉を発しがちですけど、つまりそう言う事を強く思っている人が多いと言う事なのかも知れません。


 次に多かったのは得票率23.1%の『敵側』と『どちらにも言わせている』です。ふたつの項目が同率になりました。敵に言わせる言葉と言うのは少しキツい意見だったり、現実的な正論だったりしますよね。どちらにも言わせると言うのは前向きな意見と現実的な意見、自分の中に正反対の意見があってどちらも言わせると言う事かも知れません。私はそう言うタイプですね、はい。


 最後に一番得票率が低かったのが、15.4%の『個人的な主張は作品に出さない』でした。やっぱりそう言う人もいるのですね。とは言え、作品を読めば作者の主張は作風に現れている気はします。セリフとかで直接訴えたりはしない――と言う事なのでしょうね、きっと。


 全体的に見てみると、セリフで作者の主張を訴える人がほとんどで、主人公側に言わせている人が多い、と。そう言う感じになりました。やっぱり前向きな言葉とかが好きな人が多いんですね。いや別に悪役が前向きでもいいんですけど(汗)。逆に、ネガティブな主人公かも知れません。それもアリですね!


 と言う訳で、今回の最終投票数は13票と、今回も10票以上の票が集まって安堵しました。次も何とか10票以上集まって欲しいところ。

 今回もアンケートに参加してくださった皆さん、有難うございました。


 さて、次回は、苦手なジャンルについてのアンケートになります。こちらも、よろしければ気軽に答えてくださると嬉しく思います。

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