閑話その1学園祭の季節

魔王の分身を倒して(無意識に)数ヵ月季節は秋になっていた。



「そう言えば学園祭の季節か…アリーは何をやるんだ?」

朝食の席でディアスはアリーに尋ねた。


「私は仕切る側だからゲストの出迎えしたあとはほとんど見回りかしらね?」

事無げに返すアリーその様子に自分の頃との違いをひしひしと感じていた。


「…大変なんだなアリー…」

俺の時は確か演劇をやったっけな…俺は木の役だったけど。


「で何時だっけ?」


「…明日よ?」


「え?」


「先週言ったはずだけど?」

他のみんなはうんうんうなずいている。


「あ、あれ?」

なんで俺だけ聞いてないんだ?


「…まあどっかの誰かさんは新しく発表された論文を読むのに忙しくて全く聞いてなかったけどね!」

アリーさん怒ってます?


「私も食事の時に本を読むのは止めて下さいと何度も言いましたのに…」

シーナさんも起こってらっしゃる…


「すみませんでした…」






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る