第41話 後始末と濡れ衣
「…はあ…なるほど…」
目の前で正座する二人から事の発端を聞き少し呆れながらも納得…
「ってなるか!」
できなかった。
それはそうだろう…
「お前ら周りを見ろ!」
辺りはクレーターだらけ一週間前の山嶺の面影など皆無だった…
「山だけでなく近くの森まで吹っ飛んでるんだぞ!」
二人はしゅんとして小さくなっている。
「…勘違いだったとは言えここまで被害を出したんだ…二人には罰を与えるいいな?」
こくんとうなずく二人。
「
ユーリは前の小さな姿に首輪イザベラも12歳前後の姿に首輪という姿になった。
「まあ一年もすれば効果は切れるさ。さて…」
そう言うとディアスは手をかざし土魔法で山の修復を始める。
「あそこはもっとこう…だったかな?」
あっという間に元に戻る山嶺…
流石に消えた森林は復活不能だったが近くの木から挿し木をし回復魔法を応用して育成を早めなんとか前のような森にすることができた。
「「…」」
二人は思った。
なんか納得いかない。
罰を受け入れた二人だがその罰の原因があっさり修復されたのだから当たり前だろう。
「さて二人とも家に帰るぞ!」
という一言にふとある考えがよぎる。
((あれ?このまんまだとディアスと一緒に住める?))
さっきまで渋々だった二人は嬉々として付いてくるのだった。
転移で帰ってくると丁度アリーが帰ってきたところだったらしく玄関で鉢合わせた。
「あ、アリーただいま…お帰り」
玄関で鉢合わせしたので挨拶に困りとりあえず両方言ってみた。
「あ、ただいまディアス…出掛けてたんだ…って後ろのは何?」
「ちっちゃいドラゴンはユーリ、こっちの娘はイザベラ今日からここに住むことになった。」
「…ディアスってもしかして…」
イザベラを眺め少し思案顔をすると真面目な顔をして…
「…ロリコン?」
「ちゃうわ!!」
この二人でロリなら大概の生き物はロリ扱いだぞ!
ロリコン疑惑を晴らすのに小一時間かかるのだった。
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