第33話1000研者千年知らなかった事を知る

ガーゴイル(ゴーレム)の操作者をイザベラに任せディアス達は依頼を完了させた。


バルカス達は王都で別の仕事があるという事で残るという事でここで別れる事になった。


「兄貴お気をつけて!」

「…いやあの人なら何が出ても大丈夫じゃ無いかな…」

「「うん!」」

アッシュの言葉に二人が頷く。


「お前もたまには家に帰ってやれよ。」

三人のやり取りを無視する


「この仕事が終わったら少しゆっくりするつもりでさ」


…微妙に死亡フラグぽいが大丈夫か?


「…」

そんなやり取りの中ボーと王城の方を見つめてたたずんでいるシリウス。


「いくぞシリウス」


「…」


「シリウス?」


「え!?」


「もういくぞ?」


「え、あ、はい…」

何度か振り返りながらも歩き始める。


「あ、そうそう…」

門を抜け平原に入り回りに人が居なくなったのを確認し、収納から手紙を取り出すしシリウスへと渡す。


「?なんですかこれは?」

封筒の裏表を見るが何も書かれていない。

ただ大きな鳥の紋章が入った封蝋がされている。


「見ればわかる」


封筒を開け読み始めるシリウス。


読み進めるうちに次第に元気を取り戻していく。


差出人はレフィーナ

内容は…言ったら野暮だろう。


「ふ…まあたまにはいいか…」

浮かれたシリウスは全く戦力にならなかった。





「でぃあす!」

山頂に差し掛かると空からユーリがやって来た。


「おお!」

シリウスはまだ慣れないらしい。


「ユーリお前あれから何してたんだ?」


「とっくん!」

そう言えばこいつ最後に会った時何かに負けたんだったな…


「りべんじしたの!」

ほう勝ったのか!


「凄いじゃないか!」

誉められたのに浮かない顔をするユーリ


「…あいつもうよぼよぼだったの…」

それは素直に喜べないわなぁ…


「もっとつよくなるのにもっととっくんしたらしんかしたの!」

…進化?神獣化したって事か?


「いまみせるの!」

…え?見せるって何?


バサッっと翼を広げ輝きだすユーリ

シリウスはあたふたしながらも岩影に隠れた。


「なの!!!」

叫び声をあげると周りに魔力が集束し、輝きが増し一面が真っ白となる。


「く!?」

思わず目を閉じる。


しばらくすると魔力の変調が収まり恐る恐る目を開ける。


「ユーリ?」

近くにいたはずの巨体が見当たらない。

辺りを見回すと小さな影が腹の辺りに突撃してきた。


「ディアス!」

…誰この幼女?

よく見ると背中に小さな羽根が生えている…


「…ユーリ?」


「うん!」


「お前…おんなのこだったのか…」

…何年も一緒にいたのに全然気がつかなかった。


「師匠…驚くのそこですか!?」

シリウスの突っ込みがこだました。


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