第28話1000年研者の初体験

「魔物が一匹もいないな…」


先頭を行くアッシュが呟く。


「そりゃ…神獣があんだけ騒いでたら近くにいた魔物は逃げるだろ」


アッシュの言葉にバルカスが返す。


「そうよね…」

「楽でいいけど」


通常この山にはB~Cランクの魔物が出るのだが魔族(自称魔王の子分)が王都を攻める為に集めていたものを魔法メテオインパクトで殲滅し、生き残りはユーリの咆哮に恐れおののき逃走したというのが真相だったりする。

…一応オクライン卿及び私兵の活躍(自衛の為だが)もあったと追記しておく。



そんな理由もありアッサリと山岳地帯を抜けることに成功した。


「うーん!山さえ抜ければ王都まですぐですよ」

エミーが馬上で伸びをする。


ここからは平原が広がっており、まだ距離があるが城壁がうっすらと見える。


「へーあれが王都…?」

ディアスはそこまで言ってあることに気がついた。


「あれ!?俺王都行くの初めて?」


「「「「え!?」」」」


1000年生きてきたけど王都って行ったこと無かったは…こんなに近いのに…

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