第24話 魔法の影響
「あれ?」
森の入口から数十分いきなり視界がひらけた。
一部地面が抉れクレーターが形成されていた。
「…森が…無い?」
メテオインパクトの爆発の影響で街道付近の森が消滅していた。
「確か街道作る計画が上がってたから丁度いいとも言えるが…」
バルカスが顔を引きつらせている。
「…一応向こうに着いたら報告しないとな…」
森の一部が平地となったと報告しないといけないだろう…誰がやったとは言わないが
「まあ…森を抜ける手間を考えると楽になったとも言えますね」
エミーがフォローする。
森を抜けるのに3日を想定していたが森の消滅で一日に短縮した。
「今日から山岳地帯か…」
そびえ立つ山、標高1200m位…馬車がかろうじて一台通れる道はあるがけして楽な道のりでは無い。
「この山に来るのも久し振りだな…」
アイツを送り出した時以来か…
あのときはまだ馬車が通れる道とか無かったよな。
「兄貴来たことがあるんですか?」
「ああ、せ、いや15の頃かな」
千年前と言いかけたが年齢を言って誤魔化した。
「へー…まあここには神獣の千年龍がいるから魔物が少ないですからね」
「千年龍?」
前はそんなのいなかったぞ?
「え!知らないの!?」
エリーが驚きの声をあげる。
「千年龍は千年生きたドラゴンが神格を得て神獣となった者ですよ。一部では信仰の対象にもなっているそうですよ」
とクレリック姿の魔法使いエミーが教えてくれた。
…あんたほんとに魔法使い?
「へー」
…アイツが生きてたら1000歳超えてるけど流石に生きてないだろうな弱かったし。
「クルーー?」
山頂の千年龍は入ってきた人間たちに気がつき…
「くるる!」
何か懐かしい気配を感じていた。
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