第18話姫と不審者と弟子と…?
「やった~外だ!」
彼女は三年ぶりに門の外へと出た。
厳密に言うとその前も城の中だけで生活していて外に出たことはほとんど無いのだが…
「空気が…変わらないわね」
孤児院を出ただけでまだ数十メートル空気が変わるはずは無い。
「あの子は楽しんでいるかしら?」
思い浮かぶのはこの服の持ち主。
「ねえ、服を交換してみない?」
抜け出すのにどうしても目立ってしまう服装を誤魔化には彼女の服が必要だった。
こっそり借りようかとも思ったが私が部屋にいるかたまにメイドが様子を伺いに来る事に気が付きそれも誤魔化す必要が出てきた為仕方なく本人に直接交渉をすることにした。
「うん!やろう!」
特に考える様子も無く返事が返ってきた。
私の部屋には本がたくさんあり彼女には
「私が帰ってくるまでここで本を読んでいてくれる?」
「うん!」
また元気のいい返事が返ってきた。
思ったより簡単に計画が進んだわね。
そんなこんなで外へと飛び出した彼女…レフィーナ=フォン=レージェス
「あ!偽名とか考えないと…」
「よし!フィーネにしよう!」
そんな様子を遠くから眺めるシャドウ…
「今なら殺れるか?」
懐のナイフに手をかけるが…
「ちっ!」
見回りの兵士が来た為その手を離しただの待ち合わせでもしているように装う。
そうこうしているうちにレ…フィーネは動き出していた。
「アイツ…懐に何か武器を隠してるな…」
シリウスはシャドウの様子を確認しシャドウの正体が暗殺者か何かとあたりをつけていた。
「あのお転婆が…」
その様子を塀の上から一人のメイドが見下ろしていた。
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