第14話1000年研者の弟子の初恋その2
「とりあえず自己紹介しますか…。私はクレリックのエリー、拳闘士のバカ…バルカス、姉の魔法使いエミー、姉の夫の弓士アッシュです。」
…へ?その格好魔法使い使いじゃ無いの?いかにも僧侶見たいな服している方が魔法使いって!
「俺はディアスランクはAの魔法使い…一応剣と回復魔法も使える。」
エヴィに色々厄介な仕事を頼まれ気がついたらAランクにされていた。
「こっちは弟子のシリウス今回は見学だからあまり気にしなくていい」
「シリウス!剣士です!ランクはF身体強化と初級の攻撃魔法が使えます!」
「…回復魔法と剣が使える魔法使いってそれもう賢者じゃ…」
とエミーが呟いていたがシリウスの声にかき消されて誰の耳にも届かなかった。
「お、依頼人が来たようだぜ」
アッシュがそういうと遠くから馬車が向かって来ているのがうっすら見える。
「よくわかりますね…」
シリウスが目を凝らしアッシュの視線の先を見るがよく見えないようだ。
「このぐらいの距離で見えないと弓士はやってられないさ」
「皆様よくぞお集まりいただきました。」
燕尾服のような姿の老人が頭を下げる。
「私は執事のセルジオと言います今回は御嬢様共々護衛をよろしくお願いいたします。」
「では前衛はバルカス組で後衛は私がやりましょう。」
向こうのリーダーのバルカスが俺を兄貴と呼ぶので渋々俺が護衛のリーダーとなった。
「そちらの子供は?」
シリウスの方を見るセルジオ
「コイツは俺の弟子だ。今回は見学としての参加だから気にたしなくていい。」
「なるほど…では私たちの馬車に載ってもらいましょうか?見ての通り護衛用の馬が足らないので…」
今回シリウスは依頼を受けた訳では無いので彼の馬が用意されて無かった。
「ん…コイツは走らせるつもりだったんですがね…ですが折角ですからお願いしましょう」
「あんたえげつないわね…馬で1週間の道のりを走れって…」
「身体強化使えばそう難しくも無いさなぁ?」
バルカスに同意を求めるが…
「いやいやそんな長い時間身体強化は無理ですって!」
と即否定されてしまった。
「師匠…走れますけど、それだと戦闘になった場合力尽きます。」
走れんのかい!とバルカス達が突っ込んだ。
「だらしないな近頃の若いやつは…」
と言いかけ思考がジジィぽくなってきた事を少し自覚したディアスだった。
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