第10話継続は力なりとは言うが1000年続ければ十分一流

四人で生活を始めたある日



「ねぇ兄ちゃん!俺に剣を教えてくれよ!」


「俺が剣を教える?」


一応俺研究者で魔法職なんだけど…


「だって兄ちゃん魔物狩るとき剣使ってるじゃん!」


「まあ…な」

…魔法で倒すと素材が傷むからなんだけどな


「…なんで習いたいんだ?」


「…俺は…弱いから…シーナやみんなを守るために強くなりたいんだ!!」


「俺のは我流だけどいいのか?」


熱意に負け一応確認だけはしておく。


「うん!兄ちゃんの剣がいいんだ!」

この日からシリウスは俺を師匠と呼ぶようになった。

…なんで魔法教えて?と成らなかったのか後日聞くと

「詠唱とか覚えられない!」

とキッパリ言われた…お前脳筋エヴィと同類か?




シリウスを鍛えはじめて一週間、いつものようにシリウスをしごいた日の夜


「お兄さん…」

今度はシーナがやって来た。


「私に回復魔法を教えて下さい!」


…だから俺は魔法職なんだってば!


「俺…回復魔法見せたことあったっけ?」

シリウスにはまだ怪我をするような事はさせてないから最近使った覚えは無いけど?


「アリア姉さんから聞きました!」

…アリー…お前か…


「…急になんでだ?」


「シリウスが頑張ってるのに私だけ後ろで見ているだけなんて嫌なんです!でも攻撃魔法の適性が低い見たいで…だから回復魔法なら…と」


うっすらと涙を浮かべている。


「…わかったビシビシ行くぞ!」


「はい!先生!」

…別に呼び方お兄さんのままでもいいんですけど…


その頃アリーさんは町の学校に通っていた

「マム!お疲れ様でした!」

「うむ!ご苦労!お前達も気を付けて帰れよ!」

…自宅の前には横並びに整列した同級生(多分)が敬礼のままアリーが家に入るまで微動だにしない。

入ったのを確認すると向きを変えそのまま退散していった。


「…アリーあいつ学校で何してんだ?」

その様子を2階の窓から唖然と見送るディアスだった。

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