第2話気がついたら1,000年

俺はディアス…姓もあった気がするが使わないので忘れた…

種族は多分人間だと思う…研究の影響で全く老けなくなったので今何歳かわからない



俺は学園を卒業と同時に魔法や薬物の研究をするために山奥に篭った。

できた魔法や薬物を自分の体を使って実験していたら不老となっていた。


見た目は20代半ばだろうか?


実験したり薬草を集めたり、実験したり魔物と戦ったり、実験したりと楽しい毎日をおくっていたある日…


いつものように森で素材や食糧を集めているとどこからか赤ん坊のの泣き声が聞こえてきた。

「こんな森の中に赤ん坊?」

赤ん坊の泣き声を擬態した魔物という事も考えたがとりあえず声の方へ向かうことにした。


「血の臭い?」


そこには魔物の死骸と相討ちのような形で倒れているエルフの男女が横たわっていた。


「おい!生きてるか!?」

男性の方はもう息が無かったが女性の方はわずかだが息があった。

「…あ…アリ…をおね…ます」

と言うとそのまま息を引き取った。


女性の影には籠に入った女の子ここに俺を呼んだ泣き声の張本人だろう。


「名前は…アリアか…」

女の子の服にはアリア=エルザムと刺繍があしらわれていた。


「よし!お前は今日からアリーだ!」

女の子を籠ごと抱え二人の遺体は異次元収納にしまった。


「とりあえず離乳食作りか…」

拠点に戻ると二人の遺体を供養し塚を作って埋めた。






研究を続けながら子育てに奮闘する事10年アリーはすくすくと成長していった。

まだ物心つく前だったおかげか両親の死にかんしてあまりショックは受けて無いようだ。


「ディアス!魔物ごはん獲ってきたよ!」

熊の魔物を異次元収納から出して笑顔で報告してくる。

アリーは攻撃魔法の素質が高くまだ10歳前後なのに一人で中型位なら狩って来れるようになっていた。

おいそれ両親が倒した命がけで倒した奴だぞ…

「爪は素材に肉は今日の晩飯かな…」

魔核を抜き取り首をはね血抜きをする。


「…そろそろ降りないと不味いよな…」

アリーも大きくなってきたし人と交流を持たないと教育的ににも不味いだろうし。

「アリー今度町に行くぞ!」

「…町って何?」

…少し常識を教えてからじゃないと完全に浮くな。

そうだ!町に行ったら学校にも入れよう!

それから一週一般常識を叩き込み長年過ごしてきた拠点を後にした。

…転移魔法で一瞬で帰れるけどね。





転移魔法は篭ってから開発した魔法で町には転移用の魔法的座標ビーコンを設置してなかったので山の入口まで飛びそこから歩いて向かう事にした。



旅を…と言うには短いが一度夜営をし次の日の昼には町に到着したのだが…


「…あれ?町が大きくなってる?」

見たことの無い建物ばかり…ここが本当にあの田舎町?


「なあ…ここナジャの町で合ってるか?」

近くにいた商人らしき人に声をかける。


「…ん?ああ、そうだよ」


「ありがとう」


いつのまにこんな大きく…長く篭ってたからな…


「…はい問題ないですね…どうぞ!次の方!」

あ、俺の番か。


「身分証はあるかい?」

異空間収納から学生時代に作った冒険者ギルドのギルドカードを取り出す。


「古いですけど大丈夫ですか?」

と門番の人に渡す。

「…ん?ずいぶん古い書式だな…」

と首を捻るがカードを通した魔道具からはエラーは出ず許可が下りた。


「はい大丈夫です!えーとそちらの子は…」

とアリーの方を見る。


「この子は孤児で身分証は無いんだ。後でギルドに行って発行してもらうよ」


「そうですか…あなたが保護者で間違いないですよね」


「ああ」


「ではこちらの書類にサインを仮の身分証発行と身元保証に関するの書類です。」

サラサラと記入しサインをしていく最後は日付と今何年だ?


「今王歴何年だっけ?」


「今年は王歴2653年ですよ、ついでに5月6日」

「ありがとう」

2653…ん?

「2653年?」


「そうだが?」

あれ?俺町出たの1616年だったはず…

え?1000年もたってんの?

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