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まさに社会人となって初めて挫折を感じた瞬間でもあった。
振り返ればあの時の私は言葉を額面どおりに受け取り、
自分が置かれてる立場も理解出来ない、不器用で大人社会
には不適合な人物であったことは間違いない。
そんな私は会社でますます孤立し、まるで空気のような存在に
なりつつも、そんな自分に少しでも抵抗するがごとく時折会社帰り
に居酒屋に立ち寄り愚痴る日々が続くようになっていた。
いつものカウンターで酔いがまわるとつい考えてしまう事、
それはあのループラインだった。
居酒屋、カウンターの次はループラインとまるで3点セットの
ように自然と頭に浮かんでいたように思う。
自ら封印したループライン。
だが自暴自棄となっていた当時の私にとって特に踏み止まる
理由など何処にもなく、ごく自然にまるで吸い込まれるように
禁断の世界へと足を踏み入れる事となった。
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